数日前、スペシャライズドのリアサスペンションに関する興味深い特許出願情報が発見されました。
スペシャライズドは、新しいFSRのダウンヒルのリアトライアングルの構成を変更するそうです。
変更とそれに伴う新設計図面は
自転車を構成する機器のシステム重量が重たいもの
に向けられているとのこと。
たとえばフルサスeMTBに採用される可能性が高いということです。
スペシャライズドは、2019年以降
- デモ用ダウンヒルレースバイク
- 非電動エンデューロモデル
に設計変更されたFSRのリアエンドを使用しています。
それは、チェーンステーエンドの直前にベアリングポイントを備えた伝統的な
4バーリンケージ式
となっています。
しかし今回特許に出願された新しいリアエンドは配置が変更されています。
これまでの構成に加え、さらに2つのリンクが追加されました。
この機構によって上部のたわみが、ほぼ垂直に取り付けられたプルリンクを介して、ダンパーを制御する下部レバーを引っ張ります。
これにより、ダンパーなどを含む重量物の重心を大幅に低く設定することが可能となりなります。
これはフレームの低重心化に一役買いそうです。
また、ホイールリフトカーブとレバー比にそれぞれ個別に影響を与えることができ、動きの幅が広がったと言えるでしょう。
https://www.emtb-news.de/
通常のFSRシステムは、電動自転車などで現在でも使用されており、ダンパーは上部レバーからヨークを介して作動します。
この理由の1つは、電動自転車に必要な”スペース”の確保である可能性が高いと見られています。
https://fotos.emtb-news.de/
新設計のサスペンションシステムは1つの軸に
- サドルストラット
- テンションレバー
- アッパーレバー
など複数のベアリングポイントを組み合わせています。
https://www.emtb-news.de/
ここで重要なのは、チェーンステーとロアレバーもメインフレームに収納されていること。
このベアリングポイントはボトムブラケットのかなり前にあるため、チェーンステーはモーターを横切って配置する必要があるということになります。
この新しい特許は、チェーンステーやリンクの位置をモーターの位置にとらわれず全く新しい配置にする試みがあるのかもしれません。
特許の出願には、まさにこのシナリオを描いた写真が添付されています。
https://www.emtb-news.de/
搭載されるチェーンステイの長さはこれまでよりも大幅に短くなっています。
ただ、これほどまでに大きな変更は乗り心地や耐久性に大きな変化を与えます。
まだ私たちが結論に飛びつく必要はありません。
この新しい構想が成功し、これまでになかった斬新なMTBが完成することを心待ちにしましょう!
私自身ずっとスペシャライズドに乗ってきたので今後のニューモデルが楽しみでなりません!
参考記事
https://www.emtb-news.de/news/specialized-patent-kenevo-demo-hinterbau/
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