ついにSHIMANO(シマノ)から同社初の12スピード機械式ロードバイクグループセット「105 R7100」がリリースされることが発表されました。
ロードバイクの機械式シフトが再び話題に
なんと驚くことにシマノは2019年の11速105 R7000以来、新しい機械式ロードバイクグループセットを発売していません。そのためハイエンド機械式グループセットは実際になくなってしまうのではないかと多くのファンは悲しみに暮れたことでしょう。しかし幸いなことに、シマノは機械式コンポーネントファンを置き去りにはしませんでした。
コンポーネント(グループセット)コンポーネントは自転車の非常に重要な役割を果たしていて、主に変速をするためのシフトレバーや動力を伝えるギア、それを支えるベアリングなど自転車に人間が力を加えたものを車輪に伝えるための部[…]
実際、シマノは「手頃な価格で信頼性が高く、メンテナンスが簡単なコンポーネント」として105 R7100 を売り込んでいます。
また、電子グループセットに比べて機械式グループセットならではの大きなメリットもあります。ご存知のとおり機械式は構造上充電する必要がなく、バッテリー残量を心配する必要はありません。
105 R7100 は変速システム以外のコンポーネントを Di2 と共有しておりギアのオプションなどの範囲は同一です。他の 12 スピード グループセットと同様、最小歯数が11t、既存の 11 スピード Shimano HG フリーハブ ボディとの互換性を有します。
前世代の 105 R7000 グループセットと比較してどうなのかというところは気になるところですが、これに関してシマノ自身はまだ言及していません。すでに完成の域に達しているということでしょう。
RD-R7100
新型となるRD-R7100 リアディレイラーの変速速度や品質に関する具体的な改善については言及していませんが、もちろん目玉となるのは12速変速が可能であること。視覚的には、以前の RD-R7000 リアディレイラーとは変わって、より扁平なボディ形状に変わりました。
ディレーラー ケージも更新され、大きくスリム化され、おそらくさらなるダイエットを果たしているはずです。R7150 と同様、ショートケージのリアディレイラー オプションを廃止、一種類に絞られたディレイラー ケージで提供します。
結果、RD-R7100 リアディレイラーは 11-34 および 11-36t Shimano HG カセットと互換性があります。しかしながら同社Ultegra または Dura-Ace レベルで利用可能なよりクロスな11-30t カセットと互換性は持っていないことに注意が必要です。
RD-R7100 リアディレイラー
- 重量 249g
- 価格 $64.99
FD-R7100
ただし、FD-R7100は前世代のグループセットから単なる以降ではなく移植ではなく、新設計11-36tスプロケットに完全対応するために刷新しています。対応するチェーンリングは50-34 および 52-36t の組み合わせとのみ互換性が保たれます。
FD-R7100 フロントディレイラー
- 重量 96g
- 価格 46.99 ドル
ST-R7120
新設計の機械式シフトレバーとブレーキレバーは、油圧式で統一し105 BR-R7170 油圧ディスクブレーキキャリパーに対応しています。これらのキャリパーは、従来の BR-R7070 と比較してパッド間隔が 10% 広く、各キャリパーの外側にあるブリード ポートの位置も更新されました。
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右側のリア変速用シフターは当然12速シフト化されていますがそれ以上の大きな変更はありません。一方、人間工学における改善がさらに進み洗練され、ブレーキレバーの動作が以前よりも「軽く」「スムーズ」になっています。
また、レバーリーチ(ハンドルバーまたはブレーキフードからブレーキレバーまでの距離)が短縮され、よりブレーキング時のコントロールが精密に行えるように、手の小さなサイクリストも安心してブレーキ操作を行えるようになりました。
ST-R7120
- 重量 612g(ホース、ハウジング含まず)
- 価格 709.98 ドル
FC-R7100
Shimano FC-R7100 クランクセットは、105 Di2 R7150 グループセットから引き継がれます。ホローテック II 構造を採用、4 ボルト 110mmBCD を備えます。チェーンリングサイズは50-34 および 52-36t の 2種類から、 クランク長さに関しては160、165、170、172.5、175mm の5 つから選択可能です。
FC-R7100 クランクセット
- 重量 754g
- 価格 179.99 ドル
CS-R7101-12
クランクセットと同様、カセットも 105 Di2 グループセットから移植されます。ギア数は12速化され 、11-34 と 11-36t の 2 つの範囲が利用可能です。シマノのハイパーグライド形状が使用され、シフトの品質が向上していますが、最新のハイエンド機種に見られるようなハイパーグライド+テクノロジーは搭載されていません。なおカセットは 11 速Shimano HG フリーハブと互換性があります。
11-34t カセット
- 重量 361g
- 価格 $65.99(11-34t) $87.99(11-36t)
SM-RT70
SM-RT70 ブレーキ ローターは、105 Di2 から引き継がれているだけでなく、前世代の 105 R7020 メカニカル グループセットからも引き継がれています。歴史は古く2016 年に発売されたShimano の SLX M7000マウンテン バイク グループセット用に開発されました。センターロック設計を採用しています。
SM-RT70 ブレーキ ローター
- 重量 121g(140mm) 133g(160mm)
- 価格 $45.99
CN-M7100
Shimano の他の 12 スピード ロード グループセットと同様に、このチェーンは Shimano のマウンテン バイク グループセット (この場合はSLX M7100 ) のチェーンと同等です。
CN-M7100
- 重量 252g
- 価格 $32.99
グループセットの重量と価格の比較
これは105 Di2 R7150グループセットの重量 (3067.7g)よりわずかに重量増の結果が見えます。しかしながら価格について大きなアドバンテージがあり105 Di2 に対して大幅に安く設定されていることから非常に魅力的なお値段。
電動シフトを経験してしまうと中々戻れないかもしれませんが機械式ならではの操作している感が忘れられないのもまた事実。
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