今年もコロナウィルスの影響を残しつつも例年通りグランツールが開催されました。そしていよいよシーズンインとなったロードレース。しかし盛り上がっているのはツールだけではありません!
ヴァーチャルの世界でも熱いレースが毎日何レースも繰り広げられています。天候がすぐれない日、限られた時間しか取れない日、そんな時でもヴァーチャルであれば気軽に!そして何より安全に!サイクリングが可能です。

近年の通信技術の進化、さらには素晴らしくもエキサイティングなアプリの開発などのおかげで屋内トレーナーとトレーニングを取り巻く環境はここ数年で飛躍的に向上!もはや屋内でのトレーニングは外と遜色ないほどに進化!
この大きな進展を思いっきり牽引している存在がスマートトレーナー!外の世界となんら遜色ないほどのサイクリングを室内で行える様にしてくれるヴァーチャル世界の最高のお供です。
今回は最新で尚且つ最高のオススメ!スマートトレーナーをご紹介!さらにさらに!スマートトレーナーに関する今すぐ役立つ知識も合わせてご紹介しています!
さてそれでは早速行ってみましょう!
スマートトレーナーに求めること
価格

中には私の様に室内にハマってしまい室内ばかりの人もいると思いますが、基本的に外を走ることがメインの自転車。室内にどれだけの設備を用意することができるでしょうか?
値段による選択肢の幅は現在は非常に豊富に用意されており、若干の性能を犠牲に費用を安く収めるという選択肢も十分にありです。性能はトッププロの要求にも応じるようなものも含まれているため私たち一般サイクリストには不要となるようなものもあります。例えば2000wのスプリントに耐えるトレーナーが必要になるでしょうか?いいえ、それはユアンやベネットたちピュアスプリンターたちが必要とするようなスペックです。
スペック上の数値だけを追いかける必要はありません。パフォーマンスとして妥当なラインを見極めることも非常に重要です。
走行性能

一般的にはフライホイールが重ければ重いほど乗り心地が良くなると考えられていますが、実は必ずしもそうとは限りません。重さだけでなく構造、材料、デザインのすべてが役割を果たしています。
重量 収納性

トレーナーにはさまざまな形、サイズ、重量が存在し、収納面においても各メーカーさまざまな工夫が見られます。一般的にはホイールオントレーナーは小さく収納しやすい傾向にあり、ダイレクトドライブはどうしてもかさばっってしまう印象でしょうか。
ダイレクトドライブ形式は大体のモデルが重量が重たく、専用のトレーニングルームがあれば問題ありませんが、もしない場合は収納性や持ち運び手段なども十分に考慮するといいでしょう。
パワーと勾配

スマートトレーナーのスペックには計測できるパワーがあります。おおむね約1,500ワットから3,500ワットの範囲が設定されており価格によってさまざまです。ほとんどのサイクリストは1,500ワットもあれば十分であり、プロのスプリンターでさえなければ2,000ワット以上のスペックは持て余してしまうでしょう。
再現できる勾配もスマートトレーナーの性能の一つになります。現実世界で言えば20%もあれば十分な再現度合いと言えます。
静寂性

お隣さんを気にしてトレーニングをするのはもう一昔前かもしれません。室内トレーナーはここ数年で大幅な改善が行われました。
特にダイレクトドライブのスマートトレーナーは静寂性が非常に高く、基本的にはチェーンとスプロケットの接触音やシフトの音がメインになるほど。家族やお隣さんに少しでも気遣いが必要な場合ダイレクトドライブトレーナーは非常に頼りになります。
究極…

Tacx Flux 2
最強(neo2T)の兄弟としてさまざまな要望に対応する万能機!

入門用にしては完璧すぎ!
Tacx Neo 2Tと比べて兄弟きであるFlux2はお値段は控えめなトレーナー。お値段は安くともとても豊富な機能を備えています。
Flux 2は、Neo 2Tの2,200wと比較して、2,000ワットの最大ワット数を計測できるため一般的なサイクリストにとって十分と言えます。ただし、最大再現斜度に関しては16%となっているためZWIFTのラジオタワーなどは計測範囲から外れてしまいます。
しかしそれ以外に限れば申し分ない機能をFlux 2は備えています。折りたたみこそできませんが、脚部を幾分か小することができます。標準のアクスルサイズと互換性があり、さらに購入すると1か月の間TacxPremiumソフトウェアを無料で体験可能です。
キッカーコアとならどちらを選んでもまず問題ありません。
Tacx Neo 2T
もはや現実!?最強にして最高のスマートトレーナー(値段も最強クラス)!

TacxNeo 2Tは、Tax独自の電磁駆動ユニットを使用しています。
独自設計のフライホイールをシミュレートし、最大負荷2200w、最大再現斜度25%を実現。金属製のフライホイールには磁気駆動の電子コイルが付いており、ペダルを踏むほど磁気抵抗が高くなります。逆に下り区間などでは電磁コイルを制御することで慣性をわずかに高めて、よりリアルなスピンダウンを実現します。
仮想ライドをより現実的にするために、砂利、石畳、木の板などのさまざまな仮想空間をリアルにシミュレート可能。ただしレースやハードなトレーニング時は気づかないことも…。
自転車がトレーナーに固定されている感覚を最小限に抑えるために、トレーナー固定部の改良も行われています。Tacxによると、パワー測定はなんとキャリブレーションを必要としないにもかかわらず計測誤差は1%以内であり、トレーナーは左右のパワーバランスなどの高度なパワー測定も可能です。
さまざまなアクスル企画に対応しており、142×12および148×12ブーストハブ用のアクスルアダプターが同梱されています。収納面ではトレーナー自体を折り畳むことが可能なためクローゼットに簡単に収納できます。
SARIS H3
スペック最強クラス!発売時期が若干出遅れただけ!?TACX、WAHOOに割って入れるか!?スペック申し分なし!

重量は重たいのですが折り畳みも簡単なため収納には困りません。
パワー精度に並々ならぬこだわりさえなければタックスやワフーとなんら遜色なし!
SARIS M2
クラシックタイプのサリストレーナー!

スペック
Saris M2は、手頃な価格のホイールオンスマートターボトレーナー。クラシックなフレームデザインを採用し、重さはわずか9kg!
このタイプのトレーナーとしては非常に静か、優秀なダイレクトトレーナーと比べてしまうと見劣りするかもしれませんがそれでも大きな差は感じないでしょう。しかし構造上タイヤの選択には気をつける必要があります。
乗り心地はフライホイールのサイズから見ればこんなものといったところで若干の妥協が必要でしょう。
Wahoo Kickr Snap
使いやすさにジャストフィット!Wahooが放つタイヤドライブ!


Wahoo Kickr Snapは最近ではめっきり見なくなったタイヤドライブモデルでありながら全てのトレーニングアプリと接続が可能、動作環境も網羅しておりiOS、Android、Windows、Macのどの端末でも確実に動作します。
特筆すべきはパワーの計測精度で、タイヤドライブにして+/- 3%!この制度を維持しつつERGモードも選択可能!
抜群に安定したフレームのおかげで転倒の心配は皆無、安心してERGモードの地獄を堪能できます。
Wahoo Kickr Core
ミドルレンジにしてほぼ死角なし!誰に対してもオススメできる優等生!
スペック
Kickr Coreは、Kickrをわずかにグレードダウンしたバージョンです。Kickrのと比べトップエンドのパフォーマンスと折りたたみ可能な脚部こそありませんが、信頼性が高く静寂性も非常に高くできています。
フライホイールは若干性能が下がるため最大計測出力は1800w、最大再現斜度は16%となります。スペックのみを比べるとハイエンドモデルに見劣りするかもしれませんが、多くのサイクリストにとって必要にして十分なスペックと言えるでしょう。
Kickrと同じアクスルアダプターが付属しています。
私のオススメ!
実際に購入し、長らくZWIFTで使用、最近ではレベル60カンストを迎えるほど使用しましたが文句なしに超絶優秀!ZWIFTのコース上では再現斜度が16%あればほぼ全てカバーできますし、スプリント時も1800wは余程のスプリンターでもなければゴール前でそんなパワー出せません!
特に優秀なところは負荷変動のスムーズさ!手放しで褒めていますが壊れたら買い直すことだけは間違いないでしょうwww
それほどにオススメ!
Wahoo Kicker V5
Taxと並ぶ二大巨頭!性能面も抜群で選手たちからも熱い信頼を得ています!Tax neo2T最大のライバル!豊富な拡張オプションも嬉しい限り!

スペック
Wahoo’s Kickrは、発売以来、最高のダイレクトドライブスマートトレーナーの1つとなっています。
独自のフライホイールを使用することで、ペダリングは至極自然。Kickrは負荷変動の能力も抜群でZWIFTレースのアタックにも俊敏に対応可能です。
最大計測出力も2200w、再現斜度も20%を誇り、ゴールスプリント時なんの遠慮も必要ありません。しかしややオーバースペック気味…この性能まではと思いますが基本性能が高いことから確実に満足できます!
高さ調節可能な折りたたみ式の3本足ベースはライザーブロックの役割も果たしてくれます。
さらにオプションとして
(画像クレジット:wahoo)
- Kickr Climb
- HeadwindBluetoothファン
を併用すれば屋外と勘違いするほどリアルな体験ができるでしょう。
付属のアダプターはSuperBoostを除くすべての最新の車軸規格に対応しています。
さらに自転車だけでなく、トレーニングアプリやサイクリングヘッドユニットなどほぼすべてのサービスと互換性があり、ANT +、ANT + FEC、Bluetoothなどの通信規格に対する互換性も備えています。
Wahoo Kickr Bike V2
Wahoo KICKR Bike V2 は間違いなく屋内ライド セットアップの究極の形。ヴァーチャルサイクリングの完成形とも言える設計であり、室内で行うことのほぼ全てのことを高次元で対応しています。
さらにさまざまなポジショニングにも対応しているため、ロードバイクショップに一台欲しい性能すら有しおり、単なるスマートトレーナーの枠には収まりきらない性能と可能性を持ち合わせています。
KICKR BIKEにはスプロケットなどのギアがないため、ロードバイクに搭載されるシマノ、SRAM、カンパニョーロのコンポーネントに縛られることなく自分で好みにカスタマイズできます。これは空想の話ではなく実際のメーカーのギアを選択して設定することもできるためリアルに徹することも可能です。
実際に乗車すると感じることのできる信じられないほどリアルな乗り心地の大部分は、最先端の技術が集約されたフライホイールによるもの。単なる抵抗を再現するだけでなく、ブレーキやシフト時の細かな動きも忠実に再現されます。
資金とスペースさえあればこれ一つあるだけで幸せになれるセットアップ!お値段も高額に見えますが外を考えなければ実は安く上がります!
オススメです!
Elite Suito
入門用に最適解!誰もが納得のコストパフォーマンス!お値段控えめ!でもZWIFTはしっかり楽しみたい入門向けスマートトレーナー!
スペック
ディレートよりも予算を抑えることができるバージョン。価格が安い分計測可能出力は最大で1,900wですが、それでも一般的には十分と言えます。
計測誤差も2.5%以内に収まっておりよほど拘らなければ問題ありません。しかし最大再現斜度は15%までしか再現できないため、斜度に関しては若干不満に感じるかもしれません。しかしながらフライホイールが最大でないにしても上質な乗り心地には驚くことでしょう。
標準的な接続機能を備えているだけでなくさまざまなアプリに互換を持っています。さらに、トレーナーを購入すると、Zwiftの1か月間の無料サブスクリプションを利用ですることが可能です。
Elite DiretoXR
優れた精度と乗り心地を実現!手頃な価格で手に入るダイレクトドライブトレーナー!

スペック
EliteのDiretoXRスマートトレーナーは、Tax neo2Tをも上回る2300wの最大出力を計測でき、斜度は最大24%の勾配を再現できます。
内部フライホイールは前モデルから改良が加えられ、エリート独自のOTSシステムを搭載しています。OTSシステムはノイズ発生を抑えることでより、リニアでスムーズな負荷変動を可能にしています。
OTSシステムは、ペダリング時の効率に関する情報も計測、表示することができ、パワー計測誤差は 1.5%以内となっています。
クイックリリース用のアダプターと142×12スルーアクスルも同梱しています。
トレーナーの脚部をスイングして格納することができスペースを最小限に抑えます。ドライブ側のシェルユニットがかっこいい格子状の形をしていますが、見た目はいいのですが少しほこりっぽくなるのがたまにキズです。
Elite ZUMO
現最強コスパモデル!
スペック
現在入手可能な最も安価なダイレクトドライブスマートトレーナーの1つと言っていいでしょう。
決して他のモデルに対して近しい性能とは言えないかもしれませんがお試し機種と考えればこれ以上ないコスパ!多少うるさくても、パワーの誤差が出ても笑顔で許せることでしょう!
Elite Tuo
オシャレさんのエクササイズにもってこい!見た目のセンスも抜群!
(画像クレジット:エリート)
スペック
これまでになかった都会的でモダンなデザイン。お部屋の一角にさらっと鎮座していたとしても大きな違和感は生まれません。
スペックこそ物足りないものがありますがパワー計測精度は+/- 3%。普段のエクササイズであれば素晴らしい相棒となってくれるでしょう。
サイクリングを趣味としトレーニングを考えている方は上位機種、または他社ハイエンドモデルを選択しましょう。おそらく乗り換えが必要な時期が来るはずです。
まとめ
私のZWIFTのレベルがついに60に到達!
前回カンスト祝いをしてからで言えば約1年弱といったところでしょうか。今回は思いのほか早かった気がしています。現在の機器の進化は非常に素晴らしいもので外と中の区別がつかないほどの進化ぶり!
そのおかげかカンストを迎えた現在でもZWIFTをするのが楽しくて楽しくて!皆さんも最高のトレーナーと共に最高のヴァーチャルライドを経験しましょう!
RIDE ON!
- 関連記事
エアロロードという乗り物最高のエアロロードは、ライディングの平均速度をグッと高めます。巡航速度の維持はサイクリングの快感でもあり、最高の爽快感を提供してくれます。この巡航速度の向上には空力性能の向上が絶対条件[…]
- 関連記事
ヴァーチャルサイクリング屋外での実走はとても気持ちが良く最高に充実した時間を過ごせます。が!天気や、仕事などいつもいつも外で走れるとは限りません。そんな時に活躍してくれるのがインドアトレーニン[…]
- 関連記事
ここ最近の技術の進歩には目を見張るものがあリますが、サイクルコンピューターに関しても例外ではありません。地図、ライド情報、パフォーマンス情報、通知、安全機能に至るまで私たちがあったらいいなと思う機能を網羅しているサイクルコンピューターは[…]