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2023年ストラーデビアンケリザルト!最強と名高いシクロクロスの王者トーマス・ピドコックが完璧な勝利を手にしました!

本格的なシーズンの到来を告げる第6モニュメント「ストラーデビアンケ」が開催されました。
前回覇者ポガチャル不在の大舞台でトーマス・ピドコック(イネオス・グレナディアーズ)が圧倒的なダウンヒルテクニックからのラスト23キロ逃げ切りでモニュメントを初制覇しました。
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photo : LaPresse
2023 ストラーデビアンケのコースはイタリア・シエナ南部シエナの街に広がる複数の「白い道」、白い煙の舞い上がる未舗装路を進む全長184kmのコースです。このコースは様々な脚質の覇者を誕生させており2020年にはワウト・ファンアールト、昨年はタディ・ポガチャルなど誰にもチャンスがあるコースと言えるのかもしれません。
今回はタディ・ポガチャル、ワウト・ファンアールトは不在となりましたが総勢173名がイタリアをスタートしました。
photo:CorVos
シーズンの到来に相応しい激しいアタックの繰り返しからハイスピードな展開になった今大会。
スヴェンエリック・ビーストルム(ノルウェー、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)がまずは口火を切り、アレッサンドロ・デマルキ(イタリア、ジェイコ・アルウラー)イバン・ロメオ(スペイン、モビスター)が共に逃げに乗る展開。
photo:CorVos

メイン集団からセクター8「モンテ・サンテ・マリエ(全長11.5km)」でアルベルト・ベッティオル(イタリア、EFエデュケーション・イージーポスト)が飛び出しすとすかさずトーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)とアンドレア・バジオーリ(イタリア、スーダル・クイックステップ)が反応。

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シクロクロス世界選手権2022 [caption id="attachment_17192" align="aligncenter" width="1024"] photo:CorVos[/caption][…]

photo:CorVos
ピドコックは未舗装区間の下りでシクロクロス王者らしいダウンヒルテクニックを存分に披露しつつを先頭に合流します。
先頭を追うのはピドコックとライバル関係のマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)をはじめとした有力勢。個々がアタックをかけるも周りがチェックに入ることでなかなかうまく機能しません。
photo:CorVos
セクター9「モンテ・アペルティ(全長0.8km)」に差しかかかるやピドコックがデマルキを大きく引き離します。この集団の後方では2018年覇者ティシュ・ベノートが何度もアタックして見せるも成功することはありませんでした。
photo : LaPresse

本人も得意とする未舗装路で完璧とも言えるハンドリングを披露しつつ大きく展開が動かないままシエナに帰ってきたピドコック。

レース中に何度もタイム差が10秒以内に縮まる中で自身は「その度に”仕掛けるのが早すぎた”という後悔が頭をよぎった」と話すピドコック。

photo : LaPresse
しかし今大会の難所最大勾配が16%に達するサンタカテリーナ通りの石畳坂もクリアし、テクニカルな石畳のコーナーもなんら問題なく攻略したピドコックカンポ広場までラストの独走を完遂し勝利を手にしました。
思い返せば初出場は2年前。当時の記録を大幅に更新し、さらにはイギリス人として初優勝というおまけまで手にしたピドコック。
photo : LaPresse
彼は
「正直、信じられないよ。あそこ(セクター8)でアタックする計画なんか全くなかったし、ライバルのアタックに気をつけようとしていただけだったからね。ダウンヒルで集団との差がつき始めたからそのまま行ったんだ。僕自身も調子が良かったからこの結果を得られて素晴らしいよ。あ!そうそう!最近のレースでは選手の前にたくさんのモーターバイクがつくんだけどなんでかな、今日は僕の前には全然いなかった…。ずーっと待ってたんだけど…www」

このように語るピドコックはラスト23kmを笑顔で振り返りました。

歴史的快挙も成し遂げたトーマス・ピドコックは第17代ストラーデビアンケ王者に輝きました。

今年のシーズンはイネオスの復権も大いに期待できるのではないでしょうか。
ストラーデビアンケ2023結果
1位トーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)4:31:41
2位ヴァランタン・マドゥアス(フランス、グルパマFDJ)+0:20
3位ティシュ・ベノート (ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)+0:22
4位ルイ・コスタ(ポルトガル、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)+0:23
5位アッティラ・ヴァルテル(ハンガリー、ユンボ・ヴィスマ)
6位マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)+0:34
7位ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス)+1:04
8位ロマン・グレゴワール(フランス、グルパマFDJ)+1:18
9位ダヴィデ・フォルモロ(イタリア、UAEチームエミレーツ)+1:23
10位アンドレアス・クロン(デンマーク、ロット・デスティニー)+1:35


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