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今シーズンも絶好調!ポガチャルがライバルに対し圧倒的な差をつけて大勝!これはマイヨジョーヌ奪還を予感させる!

今シーズンの激しさを予感させるヒーローたちの熱いバトル!

今後のツールに向け白熱した展開を見せるパリ〜ニース。第81回パリ〜ニースはついにクイーンステージを迎えました。
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パリ〜ニース第7ステージはニースをスタートしていきなり1級山岳を迎え、終盤には有名な1級山岳クイヨール峠(コース全長17km/平均勾配7.1%)を制覇するクイーンステージと呼ぶに相応しいコースプロフィール。
photo:CorVos
凄まじい強風で中止となった前日によりプロトンは思わぬ休息日を取得、そのおかげか序盤から時速50kmでぶっ飛ばす恐怖の展開。序盤のアタックでは約7名が逃げ集団を形成、その後ダビ・デラクルス(アスタナ・カザフスタン)ら有名選手らも合流し最大19名で逃げる展開となります。
photo:CorVos

一方のメイン集団ではUAEチームエミレーツ、イネオス・グレナディアーズら強力なチーム同士の牽引があったことで逃げグループに対しに3分以上のリードは与えません。

photo:CorVos

しかしレースが進行するにつれて徐々に山岳ルートへと入っていった頃から道幅に制限がかかり始めます。そんな中でも高速で進行するレースでは落車が多発します。

この中には

  • ジョシュア・ターリング(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)
  • トーマス・デヘント(ベルギー、ロット・デスティニー)
  • マティアス・スケルモース(デンマーク、トレック・セガフレード)

なども含まれ、現時点で総合順位14位についていたスケルモースこの落車が原因となり最終山岳前にリタイアを選択することになってしまいました。

photo:CorVos
コースや落車の影響で4名まで減少した逃げ集団はタイム差1分30秒を保ちつつ最終となる一級山岳クイヨール峠を迎えます。ただしこの4名に立ちはだかったのは世界TTチャンピオンのトビアス・フォス(ノルウェー、ユンボ・ヴィスマ)。

フォスがこれでもかと高速で牽引すると逃げ集団との差は一瞬で縮小、この牽引どれくらい凄まじいかというと総合7位ダニエル・マルティネス(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)を引きちぎる速度。

この強烈なフォスの高速牽引は逃げ集団を吸収するだけではなく、UAEのエース ポガチャルをアシストする強力なライダー達をポガチャルから引き剥がすことになります。ゴールまで残り6kmで仕事を終えたフォス、これにより単独となったヴィンゲゴーにポガチャルがアタックをかけます。 

 

photo:CorVos
総合2位のダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ)と3位ヴィンゲゴーが協力してようやくポガチャルを捉えますが、ロマン・バルデ(フランス、チームDSM)やマッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ、モビスター)はたまらず脱落してしまいます。
photo:CorVos
このチャンスにポガチャルが即座に反応、他の有力ライダーもなんとか追随するも牽制状態のままフラムルージュを通過。ポガチャル最大のライバルヴィンゲゴーがこの日初めてアタックをかけますが最強の男のアタック返しにて封殺。
ポガチャルが、ライバル ヴィンゲゴーらを圧倒的とも言える力の差で勝利。今後の大舞台を見越したレースに感触を得たポガチャル(UAE)はこう語ります。
photo:CorVos
「今日は今シーズンで最初のアツい戦いだったね。クイヨール峠ではアタックしたのが若干早かったかもだけど少しでも集団を絞っておきたかったんだ。ゴールまでの残り全ては僕の望み通り!完璧だったよ!」

 

 

 

photo:CorVos
レースを終えたポガチャル最大のライバルヴィンゲゴーは
「選択したギヤが大きすぎたため、仕方なく自分のペースで登坂したよ。でもそれは上手くいったんだ、何度もアタックされたけどなんとか合流することができた。まだまだ改善しなければならないこともあるけどそれは今シーズンを通して達成していきたいね」
とレース結果とともに今後の課題を話してくれました。
photo:CorVos
最終日はポガチャル本人が最も過酷と語るほどのコースプロフィール。ただし今シーズン山岳で無類の強さを発揮しているポガチャルであればこれはチャンスと考えているのではないでしょうか。
ツールに向けての前哨戦の勝者の行方が非常に気になります!

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リザルト

パリ〜ニース2023第7ステージリザルト

1位タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)3:56:08
2位ダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ)+0:02
3位ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)+0:06
4位サイモン・イェーツ(イギリス、ジェイコ・アルウラー)+0:19
5位ニールソン・パウレス(アメリカ、EFエデュケーション・イージーポスト)+0:24
6位ジーノ・メーダー(スイス、バーレーン・ヴィクトリアス)+0:28
7位ロマン・バルデ(フランス、チームDSM)+0:30
8位パヴェル・シヴァコフ(フランス、イネオス・グレナディアーズ)+0:38
9位マッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ、モビスター)
10位ピエール・ラトゥール(フランス、トタルエネルジー)+0:53

個人総合リザルト

1位タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)21:10:50
2位ダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ)+0:12
3位ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)+0:58
4位サイモン・イェーツ(イギリス、ジェイコ・アルウラー)+1:27
5位ジーノ・メーダー(スイス、バーレーン・ヴィクトリアス)+1:59
6位ニールソン・パウレス(アメリカ、EFエデュケーション・イージーポスト)+2:20
7位ロマン・バルデ(フランス、チームDSM)+2:22
8位マッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ、モビスター)+2:32
9位パヴェル・シヴァコフ(フランス、イネオス・グレナディアーズ)+3:08
10位ピエール・ラトゥール(フランス、トタルエネルジー)+3:17

特別賞

ポイント賞タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)
山岳賞ヨナス・グレゴー(デンマーク、ウノエックス・プロサイクリングチーム)
ヤングライダー賞タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)
チーム総合成績ジェイコ・アルウラー
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