シクロクロス世界選手権2022

王者となったピドコックの傍らには、強い存在感を放つシクロクロスバイクがあります。
1位 | トーマス・ピドコック(イギリス) | 1:00:36 |
2位 | ラース・ファンデルハール(オランダ) | +0:30 |
3位 | エリ・イゼルビット(ベルギー) | +0:32 |
4位 | マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー) | +0:52 |
5位 | クレマン・ヴァントゥリーニ(フランス) | +0:57 |
ピドコックとピナレロ

トム・ピドコックが2021年にイネオス・グレナディアーズと正式に契約した時点でピナレロはこのバイクの存在を確信しました。
これまでにもシクロクロスバイクの開発自体は行っていましたがピドコックほどの選手はおらず、彼ほどの才能ともなれば改善の余地があることをわかっていたのです。この開発のために、ピドコック本人がピナレロを訪れ開発が行われました。
ピナレロは類い稀なる才能に対応するべく全く新しいピナレロのシクロクロスバイク、ピナレロクロシスタFを誕生させました。

彼の望みの一つに担ぎやすさが挙げられました。これはシクロクロスのレース中に簡単にバイクを担ぐことができ、さらに快適に走れるということ。これに対応したのが大きく湾曲したトップチューブ。

ピドコック特有の正確なバイクハンドリングに追従するために、BB高さ変更や肝になるジオメトリ調整がフレームに加えられ、さらに洗練されています。

世界最高峰のレースで戦うシクロクロスレースバイクであるため、完全内装化され無駄なケーブルの露出は一切ありません。

本人も共に開発に深く加わり完成させた新しいバイクはすでに5つの表彰台を獲得、完全にピドコックの手足となってシクロクロス界を制圧しました。

PINARELLO CROSSISTA F
ロード最高峰のドグマと同じFの血統。
選手特有のマークやネームがペイントされています。


現時点では最新型ではなく一つ前の11速のDura-Aceを搭載。
今後もピドコックと共に勝利を量産しそうなCROSSISTA F。
photos c. Jordan Villella