
© EMIR IBRAHIMPASIC
軽量なロードバイクはサイクリストの憧れ。
皆さん世界最軽量のバイクが一体どれくらいの重量かご存知でしょうか?
ロードバイクの世界でも軽さを追求すると莫大なコストや、入手が困難な素材、厳しい重量制限も課せられたりします。しかし世界にはこの野望に真っ向から立ち向かったサイクルビルダーがいます。
そのビルダーはドイツ人であるギュンター・マイ。今回紹介する世界最軽量のロードバイクの原型を作成しました。このロードバイクはその後アリゾナ州ツーソンのバイクショップFairwheel Bikesによってリビルドされ、さらなる軽量化を実現します。
世界をまたにかけ製作された最軽量ロードバイクをご紹介しましょう。
名前のない世界最軽量バイク

© EMIR IBRAHIMPASIC
なんとこのバイクには名前がついていないそうです。
2008年にギュンター・マイによって製作された当初の総重量は3kgでした。その後、構成されるパーツをさらに見直し最終的には総重量を2.8kgにしています。
しかし2010年にこれらのパーツの大半は、売却されてしまいます。

© EMIR IBRAHIMPASIC
売却されたパーツやフレームを世界中からかき集めたのがFairwheelでした。それらを再構築し
軽量化の目標は2.7kgジャスト、つまり6ポンドを狙って更なる軽量化を目指しカスタマイズしたそうです。
パーツ構成

© EMIR IBRAHIMPASIC
・フレーム
メーカー:Spin
作成者:マーク・シーベルト
素材:カーボン
フレーム重量:643.9g
フレームはドイツのSpin社のフレームビルダー:マーク・シーベルトが製作。ギュンターの組み上げたバイクのものと同じものです。
・フォーク
メーカー:THM
素材:カーボン
フレーム重量:185.9g
フレーム同様にカーボンファイバーを使用しワンオフ製作。

© EMIR IBRAHIMPASIC
・ハンドル周り
ハンドル
メーカー:Schmolke
素材:カーボン
ステム
メーカー:NoRa
素材:カーボン

© EMIR IBRAHIMPASIC
ブレーキレバー
メーカー:Campagnolo
素材:カーボン
ハンドルまわりを構成するハンドルバー、ステム、ブレーキレバー、ブレーキハウジング、そしてバーテープ全ての重量はわずか264.6g。
・シートポスト
メーカー:Schmolke
素材:カーボン
・サドル
メーカー:Tune Speedneedle
素材:カーボン

© EMIR IBRAHIMPASIC
・ギアシフター
メーカー:BTP
素材:カーボン
ギアシフターは昔ながらのダウンチューブタイプ。
・ホイール
リム:Ax Lightness プロトタイプ
ハブ:Dash プロトタイプ
スポーク:Pillar
タイヤ:Tufo カスタマイズタイヤ
ホイールセット全体でなんと583gという重量。
・ブレーキ
キャリパー:AX Lightness Orion
ブレーキシュー:BTP レース専用
ブレーキセット重量:103.5g

© EMIR IBRAHIMPASIC
・ドライブトレイン
クランク:Myth プロトタイプ
チェーンリング:Fibre-Lyte
BB:セラミック メーカー不明
チェーン:YBN チタニウム
ペダル:Aerolite カスタマイズ
クランクセット重量は281.4g。
・ディレーラー
フロントディレーラー:Campagnolo Record
リアディレーラー:SRAM Red
更なる軽量化を目指して

© EMIR IBRAHIMPASIC
ギュンターから引き継ぐ形で世界最軽量バイクを作成したFairwheelのジェイソンは
2.7kgを下回る超軽量バイクの製作も理論上は可能でしたが、今それを組み上げる必要はないという結論に至りました。それが可能だということが分かっただけで十分です
と語っています。
現在の技術は当時よりも確実に進化しているため理論的には2.7kgをさらに下回る超軽量バイクの製作は不可能ではありません。ジェイソンも更なる軽量化が可能であることは認めつつ、Fairwheelにとってそれは至上目的ではないとしています。
比較:市販されたことのある軽量のバイク
現在購入可能なモデル
関連記事
ハイエンドバイクの中には最軽量を狙ってメーカーが持つ最高の技術を集結させて開発されたバイクがあります。これらハイエンド軽量バイクはヒルクライムでの優位性だけではなく、これ以上ない所有感を与えてくれます。生粋のヒルクライマーも[…]