リドレーの最新モデル、FALCN RSがついに国内で正式に発表されました。
このバイクは、ツール・ド・フランスでロット・デスティニーが使用し、実戦デビューを果たしたエアロオールラウンダーとして注目を集めています。
エアロオールラウンダー
FALCN RSは、軽量性、エアロダイナミクス、剛性など、レースにおいて必要な全ての要素を高い次元でバランスさせることを目指して開発されました。
これまでプロ選手たちが愛用してきた軽量モデルのHeliumや、スプリンターたちに支持されたNoah Fastが、リドレーのフラッグシップモデルとして存在してきましたが、ついに新たな進化を遂げたモデルとして、FALCN RSが登場。
FALCN RSは、現代のレーストレンドに合わせて、軽量マシンにもエアロダイナミクスを求めるプロジェクトである「LAB(Lightweight Aero Bike)」において、開発が進められました。
このモデルは、特に上り坂でのアドバンテージを最大限に引き出す軽さと、その後のダウンヒルやスプリントでの強みを追求、エアロダイナミクスと剛性を手に入れました。
デザイン面では、Heliumよりもエアロで、Noah Fastよりも軽量なバイクを実現するために、ジオメトリーとチューブ形状が一新されています。フォークブレードには翼断面が採用され、ダウンチューブなどにはカムテールが導入され、トップチューブも扁平化されています。
さらに、フォークコラムにはD型断面が採用され、内装ケーブルのF-Stearも備えられています。
ディフューザーを組み込んだフォーククラウンは、「拡散」の概念を採用しており、フォークブレード内側に入り込んだ風が、通常のディフューザー設計のないフォークよりもスムーズに流れるようになります。
この設計によって、フォークからダウンチューブにかけてのエアロダイナミクスが向上し、特に時速50kmでの走行時においては10%の空気抵抗削減が実現されたとリドレーは説明しています。
タイヤクリアランスについても、28mmが想定されているものの、最大34mmまでのタイヤを装着できる余裕が確保されています。
リドレーが石畳での走行テストを行うことをアイデンティティとする中、荒れた路面でもコントロール性を維持しつつ高速走行が可能なタイヤを装着できることは、ブランドの特徴であると言えるでしょう。
リアディレイラーハンガーの規格は、スラムが提唱するUDH(ユニバーサルディレイラーハンガー)を採用。
これにより、フロントは取り外し可能になり、フロントシングルの運用も可能です。
フレームの重量はSサイズで816g、フォークは380gとなっています。
ジオメトリー面では、プロ選手からの意見を集約し、短いヘッドチューブや低い重心のBB下り、低めのスタック、そして長いリーチ設計により、アグレッシブな前傾姿勢が取りやすくなっています。
これに対して、チェーンステーを長めにすることで安定性もともに向上。
このようなデザインアプローチにより、ライダーはアグレッシブなポジションを確保しつつ、安定感も兼ね備えた快適な走行が期待できます。
8台限りの限定車
今回の日本国内での正式発表に伴い、数量限定モデルの発売も発表されました。
特別モデルはカーボン地が見える塗装とプリズマティップシルバーのロゴを組み合わせ、非常にレースバイクらしいスタイリッシュなデザインとなっています。
しかも、国内限定8本のみの展開となっており、気になる方は早めにリドレー正規販売店でチェックすることをおすすめします。
販売はフレームセットと、完成車販売が選択でき、入荷予定は2024年2月下旬です。
【リドレー Falcn RS スペック詳細】
– カラー: D1083s(Raw Carbon Prismatic Limited Edition)
– フレーム: ELITE HM カーボン
– フレーム重量: 792g(XXS) / 806g(XS) / 816g(S)
– フォーク重量: 380g
– ヘッド: 1-1/8 – 1-1/2
– BB: Press Fit BB86
– 対応コンポーネント: シマノDi2 / カンパEPS / スラムeTap
– サイズ: XXS / XS / S
– 付属品: Forza Cirrus Pro Road Integrated Cockpit、Aero Seat Post、Cirrus Pro Integrated Spacer、Fast Computermount
– フレームセット: 825,000円(税込)
– 完成車 R9250 Di2: 1,241,900円(税込)
– 完成車 R8150 Di2: 1,063,700円(税込)
– 完成車 R7150 Di2: 984,500円(税込)
– 限定数: 8本
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