BORA hansgroheとRedBull
エナジードリンクブランド「レッドブル」がなんとボーラ・ハンスグローエのサイクリングチームの株式の半数を上回る51%を取得する手続きを進めていることが明らかになりました。
このレッドブルによるボーラ・ハンスグローエ・チームへの介入計画のニュースは、有名なサイクリング情報サイト「Cyclingnews」フォーラムで初めて明らかにされ、その後、Xユーザーの@faustonefによってその詳細が明かされました。
この件に関してチーム自体も簡潔な声明を発表しています。
「レッドブルは今後、ロードサイクリングへの積極的な関与を拡大し、ボーラ・ハンスグローエとのパートナーシップを積極的に追求していきます。」
とのこと。
チームマネージャーであるラルフ・デンクの運営会社のパートナーになることで、レッドブルは長期的な視野でメインスポンサーとして協力体制を築くことを計画しています。
計画されている合弁事業に関しては、関連する当局に正式に通知が行われており、双方の企業が透明性を持って公式に計画を進めている段階であるとのことです。
大型エースの参入と完璧なお膳立て
2023年暮れ頃から何かと話題性の多いボーラ・ハンスグローエ。
2024年よりボーラ・ハンスグローエへの大型移籍を発表したプリモシュ・ログリッチは大いに話題になりました。
最近ではボーラでのトレーニング風景やログリッチ専用のスペシャライズド s-works tarmac sl8も公表されています。
この大型契約はレッドブルの資金や投資によるものではという噂もありましたがチームマネージャーであるラルフ・デンク本人から否定されています。
今年の目玉となる超エース級の大型移籍がついに発表!先日ボーラ・ハンスグローエがプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)の獲得を発表しました。 [sitecard subtitle=関連記事 url[…]
この他にチームメンバーには
- アレクサンドル・ウラソフ
- ダニ・マルティネス
- ジャイ・ヒンドレー
- サム・ウェルスフォード
- レナード・ケムナ
- ボブ・ユンゲルス
などそうそうたるメンバーが名を連ね、ある意味完璧なお膳立てが行われているようにすら見えます。
それにしてもこの”綺麗な”揃いよう…レッドブルとは関係がないとのことですが…。
サイクリング業界での戦略の拡大
エナジードリンクブランド世界最大手「レッドブル」がドイツワールドツアーの舞台に登場することは、同社の戦略が新たな展開を迎える可能性を見せています。
これまでF1チームやヨーロッパのサッカーチームを所有していたレッドブルは、これからは数百人もの個々のアスリートのスポンサーとして注力し、社内メディア会社を通じて独自のマルチプラットフォームメディアコンテンツやブランドコンテンツを制作していく方針です。
現在、レッドブルはサイクリング部門の契約として
- トム・ピドコック(イネオス・グレナディアーズ)
- ブランカ・ヴァス(SDワークス)
- ワウト・ファンアールト(ビスマ・リース・ア・バイク)
- アントン・パルツァー(ボーラ・ハンスグローエ)
らと個人スポンサー契約を結んでいます。
中でもワウト・ファンアールトはシクロクロスやロードレース中もレッドブルの特別なヘルメットを着用、ピドコックはシクロクロスとマウンテンバイクのレース中に着用しています。
RedBull JUNIOR BROTHERS
さらに、レッドブルはボーラ・ハンスグローエ チームとともに、レッドブル ジュニア ブラザーズ プログラムも展開。
サイクリング業界においても、レッドブルにおいてもこの新たな展開はその存在感を一段と強化することでしょう!
photo:redbull borahansgrohe
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