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パリ〜ニース最終日!最強の男「ポガチャル」が今シーズンの仕上がりを見せる独走勝利!区間3勝目と共に総合優勝を獲得!

パリ〜ニース最強の覇者が誕生…

フランスで開催された第81回パリ~ニースはいよいよ最終レースへと突入、さまざまな熱いバトルを経てついにチャンピオンが誕生しました。
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photo:A.S.O.
レースとして異例のキャンセルだった第6ステージのようなトラブルもありながら、ようやく最終日を迎えました。
今大会最終ステージとなる第8ステージはコースレイアウトからも分かるとおり全長117.2kmと非常にタイトで、始終アップダウンしか存在していないような山岳ステージです。
この山岳の中には
  • 1級山岳 ペイユ峠 全長6.5km 平均勾配6.9%
  • 1級山岳 エズ峠  全長7.7km 平均勾配5.7%
も含まれます。
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photo:A.S.O.
絞り切るかのようなアタック合戦であることが予想されたこの日、序盤にアタックを仕掛けたのはグレゴー(デンマーク、ウノエックス・プロサイクリングチーム)。山岳ジャージ獲得を決定づけるため3つの2級山岳トップ通過し、2位と大差をつけ山岳賞を手にしました。
photo:A.S.O.
1級山岳ペイユ峠(全長6.5km平均勾配6.9%)に突入するやいなやワウト・プールス(オランダ、バーレーン・ヴィクトリアス)がアタック、5名にまで絞られた先頭グループに合流、いや合流で落ちつくことなくプールスはスピードを維持し、単独で最終山岳エズ峠を目指しました。
photo:A.S.O.
精鋭が揃った集団にて最初に仕掛けたのは、サイモン・イェーツ(イギリス、ジェイコ・アルウラー)。昨年はこのアタックにて勝利を手にしていただけに大いに期待されましたが今年は不発、サイモンの加速を利用したポガチャルが追いのアタックを仕掛けます。
photo:CorVos
シッティングのまま大口径ギアを容赦無く踏み続けるポガチャルに対し後続はたまらず遅れます。これによりタイム差は最大40秒まで拡大し追走するゴデュやヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)を後にしながらエズ峠を通過しました。
photo:CorVos

この展開に危機感を持つゴデュとヴィンゲゴー、さらには昨年の勝者イェーツ、マッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ、モビスター)らがローテーションしながら追走するものの、単独であっても強みが活かせるTTスペシャリストであるポガチャルとの差を埋めるまでには至りません。

力量の差をパワー、テクニック両面で見せつけたポガチャル。大会4日目と7日目に続く区間3勝目を獲得しました。
ポガチャルは
「パリ〜ニースで優勝することはずっと夢だった、今それを手にしていることは最高だよ!攻撃が最大の防御という言葉通り、今日は自ら仕掛けた。というのも僕は近所に住んでいるからこの辺をよく知っているし、トレーニングコースなんだ。だから最終山岳で自分の脚の状態がどんなものなのか、頂上までどれくらい持つのかなど力加減も把握できたんだよね!」

と地の利を活かしたとも言える勝利を振り返りました。

なんと今シーズン13戦7勝という尋常ではない勝率と仕上がりを見せるポガチャル。今大会の総合優勝に加え、ポイント賞、ヤングライダー賞も同時に獲得しました。

 

 

 

photo:CorVos

ポガチャル最大のライバルであるヴィンゲゴーは

「ポガチャルの調子が昨日ほど良くないことを願い、最終山岳でアタックする準備をしていた。でも今日の彼も本当に強かった。ポガチャルについていく力はなかったものの、この大会での走りに関しては概ね満足。これから臨むレースに向けて調子を上げていきたい。まだまだやらなければならないことが沢山あるよ」
と話してくれました。

パリ〜ニース2023第8ステージリザルト

1位タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)2:51:02
2位ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)+0:33
3位ダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ)
4位サイモン・イェーツ(イギリス、ジェイコ・アルウラー)
5位マッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ、モビスター)
6位ニールソン・パウレス(アメリカ、EFエデュケーション・イージーポスト)+0:43
7位パヴェル・シヴァコフ(フランス、イネオス・グレナディアーズ)
8位ロマン・バルデ(フランス、チームDSM)
9位ジャック・ヘイグ(オーストラリア、バーレーン・ヴィクトリアス)
10位ジーノ・メーダー(スイス、バーレーン・ヴィクトリアス)

個人総合成績

1位タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)24:01:38
2位ダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ)+0:53
3位ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)+1:29
4位サイモン・イェーツ(イギリス、ジェイコ・アルウラー)+2:14
5位ジーノ・メーダー(スイス、バーレーン・ヴィクトリアス)+2:56
6位ニールソン・パウレス(アメリカ、EFエデュケーション・イージーポスト)+3:17
7位ロマン・バルデ(フランス、チームDSM)+3:19
8位マッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ、モビスター)
9位パヴェル・シヴァコフ(フランス、イネオス・グレナディアーズ)+4:05
10位ジャック・ヘイグ(オーストラリア、バーレーン・ヴィクトリアス)+4:56

その他の特別賞

ポイント賞タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)
山岳賞ヨナス・グレゴー(デンマーク、ウノエックス・プロサイクリングチーム)
ヤングライダー賞タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)
チーム総合成績ジェイコ・アルウラー

 

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