コンポーネント(グループセット)
コンポーネントは自転車の非常に重要な役割を果たしていて、主に変速をするためのシフトレバーや動力を伝えるギア、それを支えるベアリングなど自転車に人間が力を加えたものを車輪に伝えるための部品とも言えます。
そしてこれらの部品を製造し販売するメーカーとして世界を代表する3大ブランドが存在します。
それは
- SHIMANO
- SRAM
- CAMPAGNOLO
で、皆さんも耳にしたことがあるのではないかと思います。
そしてこれらブランドのそれぞれの特徴は
SHIMANO
ロードバイク界で採用されることの多いメーカー。特に世界的にも有名なツールなどでは使用率がダントツに高く、高い信頼が伺えます。最近ではフルモデルチェンジを果たし更に高い信頼性と性能を獲得しました。世界的に見ても製作精度は抜群に高く、エントリーグレードでさえ高い精度を有しています。
SRAM
非常に軽量なグループセットをラインナップするSRAM。ロードバイクグループセットも有名ですがMTBの世界では更に有名なブランドで、さまざまなスタンダードを打ち立ててきました。完全ワイヤレスな電動シフトをいち早く世界に導入しケーブルルーティングに革命をもたらしたメーカーでもあります。
CAMPAGNOLO
イタリアの高級ブランドというイメージが強いと思いますがそれはそのままでも問題ありません。値段設定が高めなせいかエントリーグレードの完成車では見ることはなく、使用される材質や見た目の美しさも他メーカーとは別世界。性能は折り紙付きですが値段的になかなか手が出しづらいのが本音と言えるかもしれません。とにかく美しい仕上がり絶品で、性能というよりも芸術性も高いブランドです。
今回はロードバイクのコンポーネントを各ブランドごとのグレードや特徴、性能などをご紹介していきます。
SHIMANO
Claris R2000
- ギアリング: 8スピード
- シフト:機械的
- ブレーキ:リム
Shimanoコンポーネント設定の最初はClarisから始まります。このClarisのおかげで値段が抑えられたエントリーモデル完成車が私たちの最初の一台になり、次のステージへ向かうステップアップと言っていいでしょう。
Sora R3000
- ギアリング: 9スピード
- シフト:機械的
- ブレーキ:リム、メカニカルディスク
シマノが設定するグレードでClarisの次はSoraになります。Clarisとの大きな違いはギアの歯数であり一枚多く変速が可能です。
こちらのSoraもエントリーモデルに採用されることが多くステップアップとして活用されるのではないでしょうか。
Tiagra 4700
- ギアリング: 10スピード
- シフト:機械的
- ブレーキ:リム、油圧ディスク
Soraよりも更に歯数が増えついに10速になったTiagra。グレードアップと共に細かな調整ができるようになるイメージです。Claris、Soraはリムブレーキのみの設定であることに対し、油圧ブレーキシステムを持っていることも特徴と言えます。
105 R7000
- ギアリング: 11スピード
- シフト:機械的
- ブレーキ:リム、油圧ディスク
ロードバイク乗りの中で大きくグレード分けがされるのがこの105からと言えるでしょう。105となると大抵のミドルグレードモデルに搭載されています。そしてこれ以上のグレードに対し大きく引けを取らないことから非常に重宝されているグループセット。事実レースで表彰台を獲得することも105であれば十分に可能で、これさえ入れておけば問題ないと言われるグレードです。
Shimano 105 R7150
- ギアリング: 12スピード
- シフト:電子
- ブレーキ:ディスクブレーキ
なんと十分な性能を持っていた105にDi2が搭載されR7150として2022年6月にリリースされました。SRAM RivaleTapAXSのライバル機種となること必須です。驚くことにさらなる上位機種と同じギア歯数、電子制御システムを搭載。なんの文句が出るのかと思ってしまいそうですが重量に関しては若干重めの約2,992g。しっかりと差別化されているようです。
Ultegra R8100
- ギアリング: 12スピード
- シフト:電子
- ブレーキ:リム、油圧ディスク
シマノが保有するコンポーネントグレードの2番手を担うのがUltegra。新型になったことで12スピードになり、ディスクブレーキグループセットでセミワイヤレスシフトに移行しました。上位機種であるDura-Aceと基本的に同じデザイン機能をすべて共有し、パワーメーターオプションも設定されています。ほとんどのライダーが必要とするすべてのパフォーマンスを提供しますが、次に紹介するDura-Aceとの違いといえば価格と重量でしょう。
Dura-Ace R9200
- ギアリング: 12スピード
- シフト:電子
- ブレーキ:リム、油圧ディスク
シマノが誇る最高峰であり、多くのプロレベルのワールドツアーバイクに搭載、最高級のデザインと、高品質の合金、カーボンファイバー、チタンなどの軽量素材を組み合わせ構成されています。2021年に完全刷新され12スピードギアリングとセミワイヤレスシフト化を果たし、サーボウェーブレバーレシオを使用してモジュレーションを改善し、キャリパーは10%広いクリアランスを確保されました。Dura-Aceは、Ultegraよりも高価ですが軽量であり、プロライダーのより速い速度に対応するため54-40tチェーンセットオプション設定されています。
そして何よりデュラを手にしているという高い心理的効果が得られます。
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GRX
- ティアグラレベル: RX400
- 105レベル: RX600
- Ultegraレベル: RX800(UltegraメカニカルシフターはST-RX810、Ultegra Di2シフターはST-RX815)
SRAM
Apex
- ギアリング: 10スピード
- シフト:機械的
- ブレーキ:リム、油圧ディスク
SRAM Apexは、SRAMのWiFliシステムを備えた10スピードグループセットでSRAMのエントリーグレードと言えます。WiFliは、リアカセット用に11〜32歯の広いギア範囲を搭載することが可能です。
Rival
- ギアリング: 11スピード
- シフト:機械的
- ブレーキ:リム、油圧ディスク
シマノの105のライバルに位置するのは
Apex同様幅広いWiFliリアディレイラーとカセットも使用できますが、Apexよりも軽い素材で作られています。機械式は11スピードで、フロントにダブルチェーンリング、またはシングルチェーンリングの1×11も選択できます。Rival eTapAXS
- ギアリング: 12スピード
- シフト:電子
- ブレーキ:油圧ディスク
手頃な価格帯での電動シフト化を打ち出したRivaleTapAXS。ワイヤレス電子12スピードグループセットの技術を完全に踏襲、アプリの提供も充実した私たち一般サイクリストにも嬉しい電動コンポーネント。特にこれまでシマノDi2のUltegraグレードを躊躇していたサイクリストには大きな希望になったのではないでしょうか。ただし、105もしっかりと電動化を果たした今その名の通りライバルととして競争していくことになりそうです。
Force
- ギアリング: 11スピード
- シフト:機械的
- ブレーキ:リム、油圧ディスク
十分かと思われたRivalをもう一段上げるとForceに変わり、高品質な合金やカーボンファイバーなどの軽量素材を使用して、軽量の機械的セットアップへ生まれ変わります。Rival同様11スピードのグループセットで、フロントをダブル、シングル選択可能で移行も非常に簡単であることも大きな特徴。共にシマノGRXのようにグラベルでの適性を持っています。
Force eTap AXS
- ギアリング: 12スピード
- シフト:電子
- ブレーキ:油圧ディスク
シマノUltegra Di2に対抗するべく誕生したForce eTap AXS。12速だけではなくワイヤレスシフト、パワーメーターオプションも設定されています。Force eTap AXSは当初はロードグループセットとして発売されましたが、後々グラベルライディングに対応するためより低域およびより広範囲のギアオプションを追加。GRXシリーズに対してグレードごとの対抗馬を用意した形となっています。
Red
- ギアリング: 11スピード
- シフト:機械的
- ブレーキ:リム、油圧ディスク
Redはプロレベルの11スピードグループセットであり妥協なき重量へのこだわりが盛り込まれています。最高級の合金、大量のカーボンファイバー、チタン、さらにはセラミックベアリングなど、超軽量な素材をふんだんに使用。他メーカー含めトップクラスに軽量なコンポーネントで重量はなんと1,747g。
SRAM Red eTap AXS
- ギアリング: 12スピード
- シフト:電子
- ブレーキ:リム、油圧ディスク
Red eTapは最高峰にふさわしい軽量性、操作性、価格を兼ね備えたプロレベルの要望を満たすグループセットです。Force eTap AXSと同様広いギア範囲を選択可能で、最大10〜36tのカセットに対応、ワイヤレス変速やパワーメーターなども充実し、さらにRedXPLRドライブトレインでグラベルへの適性も保有します。
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XPLR
XPLRはグラベルライディングを目的とし構成されています。XPLRは、Rival、Force、および最上位のRedグループセットにまたがっており、すべてのレベルでワイヤレス電子シフトが付属、10〜44tのスプロケットをXPLR専用のフロントシングルギアで変速します。広範囲に対応するためリアディレイラーデザインも更新されました。
Campagnolo
Centaur
- ギアリング: 11スピード
- シフト:機械的
- ブレーキ:リム
Campagnoloグループセットは、競合他社よりも全体的に効果と感じることでしょう。そのせいかエントリーグレードのロードバイクでは搭載されることがなくなかなか見かけることができないのも事実です。エントリーグレードの位置付けとなるCentaurのライバルはShimano105またはSRAMRival。システムとしては11スピードのメカニカルシフト、ブレーキはリムブレーキのみ利用可能となっています。
Chorus
- ギアリング: 12スピード
- シフト:機械的
- ブレーキ:リム、油圧ディスク
Chorusは
さらに一気に高級感が漂い始め構造に軽合金、カーボンファイバー、チタンを採用した軽量化にも注力されています。このようなことからライバルとなる他社モデルとしてはShimano Ultegra、Dura-Ace、またはSRAMForce、SRAMRedといった最上位クラスと言えるでしょう。油圧ディスクブレーキのオプションも備え、最大11〜34歯のカセットを搭載可能です。
Record
- ギアリング: 12スピード
- シフト:機械的
- ブレーキ:リム、油圧ディスク
Recordともなるとプレミアム感はさらに高次元に昇華、まさにイタリアブランドと言える豪華な材質をふんだんに使用し見た目にも美しい仕上がりを提供してくれます。12速シフトはもちろん、リムおよび油圧ディスクブレーキの選択も可能です。
SuperRecord
- ギアリング: 12スピード
- シフト:機械的
- ブレーキ:リム、油圧ディスク
Recordでも驚きの高級感のグループセットにはまだ上が存在し、それはSuperRecordと呼ばれます。外観状はRecordと非常によく似ていますが、より洗練された素材を使用し、すべてのパーツを妥協なく軽量化および強化しています。
- ギアリング: 12スピード
- シフト:電子
- ブレーキ:リム、油圧ディスク
もちろんCampagnoloにも電子グループセットがあり、以前まではChorus、Record、Super Record に存在していましたが現在では12スピードのSuper Record EPSのみとなりました。Campagnoloが提供できる最高級で最高の性能を持ちプロレベルの要望に応えることのできるスペックを要しています。カーボンの織りなす美しさは速さ以上のものを提供してくれます。
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Ekar
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