今大会で109回目を迎えるツール・ド・フランス。
ツール・ド・フランスはどんなサイクリストも耳にしたことのある世界で最も有名なレースで、世界中でごくごくわずかな選ばれた選手でなければステージに立つことさえできません。
そして選りすぐりの選手たちの中で総合成績トップの選手ただ1人だけ着ることのできる特別なジャージがあり、それを着ているライダーはマイヨジョーヌと呼ばれています。
マイヨジョーヌは世界中のサイクリストの憧れ、世界最高の名誉です。
今年のツールドフランスは、デンマークからスタートし4カ国を経由、中には石畳のあるルーベ、スイスの山脈アルプデュエズなど歴代の大会と比較しても見どころ盛りだくさんなルートとなっています。
さぁ今年は誰が栄光のマイヨジョーヌを勝ち取り、シャンゼリゼ通りに凱旋するのか！？
今年のツール・ド・フランスは総走行距離3328kmを4カ国（デンマーク、フランス、ベルギー、スイス）にまたがって走破する例年通り過酷なレースとなります。まずデンマークで行われる13kmの個人TTの第１ステージで開幕、石畳で有名なパリ[…]
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ツールドフランス開催前に注目のマイヨジョーヌ候補をご紹介します！
タデイ・ポガチャル
現在23歳という若さでありながら２大会連続のマイヨジョーヌ、今大会でハットトリックをかけ勝負に出てくることは間違いありません！
そんなポガチャルもコンディションによっては安泰とは行きません。では今年のコンディションはどうでしょうか？
シーズン開幕と同時期開催されるUAEツアー、続いてティレーノ-アドリアティコでは共に優勝、ストラーデビアンケではなんと残り50kmを単独でアタックして逃げ切るという圧倒的な勝利を獲得。
今年も全く問題ないようです！
さらに今大会のコースレイアウトは、ポガチャル好みと言えるレイアウト！山頂フィニッシュが5回あることはクライミングでのパフォーマンスにも圧倒的に優れているポガチャルにとっては非常に有利。この他に53kmの長距離タイムトライアルはタイムを操作するタイミングに適しており彼のタイムトライアリストとしての適性も相まってチャンスをさらに高めるでしょう。
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タディ・ポガチャルという男。[caption id="attachment_14570" align="aligncenter" width="750"] https://www.instagram.com/tadejpogacar[…]
ツールドフランスを劇的な逆転で総合優勝に輝いた、タデイ・ポガチャル選手が使用していた希少価値の限定カラーモデル
プリモシュ・ログリッチ
プリモシュ・ログリッチは、2020年大会で圧倒的なチーム力と個人のパフォーマンスを有しマイヨジョーヌ最有力候補としてレースをコントロールしました。
しかしながら最後のTTでまさかの逆転負けを喫します、その相手こそが同胞のタディ・ポガチャル。この時の絶望した表情は忘れることができません、もちろんこの悪夢は本人もなかなか振り払うことはできなかったことでしょう。
しかし翌年の東京オリンピックでは金メダルを獲得、ブエルタアエスパーニャ3連覇するなど吹っ切れた強さを発揮！
そろそろ最高峰のタイトルが手に入ってもいい頃です！
ジュリアン・アラフィリップ
ここ数年フランス出身のツール覇者が誕生していないことからフランス国内では不満の声も出ているそうですがこの男の活躍は違います！
なんと世界選手権２連覇という偉業を成し遂げた世界最強の男ジュリアン・アラフィリップ。
抜群のアタック力、瞬時に状況判断できる頭脳、群を抜いたカリスマ性どれをとっても王者の資質に溢れています。
今年こそはフランス国民のみならず世界が待ち望んでいるのではないでしょうか。
ダニエル・マルティネス
毎年のことかもしれませんが「全員がエース」というキャッチフレーズで有名なイネオスグレナディアーズは今年も例年通りエースの選択には非常に苦労するでしょう。しかし今年はダニエル・マルティネスという新しい芽が輝きを放っています。
昨年、ジロ・デ・イタリアでエガン・ベルナルのスーパーアシストとして過ごした彼は、2022年にエース的な役割も経験しました。ヴォルタ・アオ・アルガルヴェとパリ・ニースで3位を獲得した後、勢いそのままにバスクツアーで総合優勝を果たします。
もちろんイネオスには彼以外にも優秀な選手は数多く存在しますが、それは最高峰のアシストがたくさんいる様なもの。
マルティネスが輝く年になる可能性は大いにあるでしょう！
ヨナス・ウィンゲゴー
チームのリーダーがツアーを早期に去ってしまう事態は実はよくあることで、そんな時こそチャンスなのが燻っている若手たちでしょう。
その中でも一際話題になったのがヨナス・ウィンゲゴー。
昨年ツールのマイヨジョーヌの爆発的なアタックにもしっかりと反応し追従、タイムトライアルでも大いなる資質を見せた結果ツールドフランス準優勝を獲得し、エース不在のユンボに大きな贈り物を与えてくれました。
2022年には昨年の功績を讃えられ数多くのチャンスが与えられましたがきっちりと結果を残すというリーダーぶりも発揮し今年も絶好調であることは間違いありません。
アレクサンドル・ウラソフ
アレクサンドル・ウラソフは、自らが所属するボーラがジロ・デ・イタリアでグランドツアー勝利を獲得しましたがこの勢いを継続してさらに大きな功績を上げたいと感じています。
ウラソフの脚質的に今年のルートは非常に相性が良いのではないかと感じています。元アスタナの優秀なライダーは最高の登りと、大きく改善されたタイムトライアルを武器にツールへ挑みます。
随所に散りばめられたロードバイクとツールドフランスのモチーフ
エンリク・マス
エンリク・マスは、これまでも長い間マイヨジョーヌ候補として名を連ねてきましたが、ビッグタイトルにはなかなか恵まれず。昨年9月のブエルタアエスパーニャでの2位入賞と実力は間違い無いことからいつタイトルを手にしてもおかしくない男です。
アダム・イェーツ
アダム・イェーツは、ダニエル・マルティネスと共にイネオスにとって非常に有望な対UAE人員です。今回のツールにおいてもUAEの動きに対応し対処できる数少ない人物だと言えるのでは無いでしょうか。兄弟であるサイモンが絶好調であることも影響があるのかもしれませんね！
ベン・オコナー
ベン・オコナーは昨年手にしたステージ優勝が印象に強く残っています。チームが機能し、若干改善の余地を残しているタイムトライアルを進化させているとすれば十分に可能性のある逸材です。
ジャック・ヘーグ
ジャック・ヘーグは昨年のブエルタで好成績を残し、現在乗っている選手の1人です。今年開幕から調子のいいバーレーンのチームが彼を押し上げてくると考えると本人の実力、勢いも相まってポガチャルを止める対抗馬になるのでは無いでしょうか？
見どころ満載！2022年ツールドフランス！
この他にもワウト・ファンアールト、ペーター・サガン、マチュー・ファンデルプールなど超有名選手が目白押しのツールドフランス！
今年はどんなドラマが繰り広げられるのでしょうか！？
ルーベの要素も含まれ、さらにはスイス山脈の山岳戦！今年のツールも目が離せません！
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