先日開催されたジロ・デ・イタリアは今年で106回を迎えるグランツールです。
この第一ステージは個人タイムトライアルという個人戦で争われ、ここで圧倒的な走りを見せつけ勝利したレムコ・イヴェネプール。
私もこの勝利を盛大に祝っていたのですがふと疑問に思うことがあり調べてみることにしました。
それは
はい。これにつきます。
いろんなサイクリストの方が気になっているのでは無いでしょうか。
今回はSTRAVAのデータを参考に分析してみたいと思います。
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ステージ１ コースレイアウト
詳細はSTRAVAにてご覧いただくとして…
これをみる限り序盤から後半17kmくらいまでは平坦基調のレイアウト、その後は最大勾配８パーセントを含む上りコースとなっています。
序盤の平坦、後半の登りがそこまでではないことからTTスペシャリストと言われる高身長、高重量、大パワーの選手でも十分に戦えるステージと言えるでしょう。
平均速度
- 平均速度 時速55.1km/h（勾配８%の上り含む）
- 平坦区間平均速度 時速60km/h
日本の道路交通法では交通違反になるような速度で駆け抜けていることになります。
大事なことなので再度確認しますがこれは
自転車の走行データです！※モーターサイクルのデータではありません！
平均ケイデンス
- 平均ケイデンス CAD:102
と思うかもしれませんがお待ちください！どれだけのギアを踏んでいるかお忘れではありませんか？
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ギアセットアップ
- フロントチェーンリング 60T
さらに平坦区間平均速度 時速60km/hということですのでざっと計算してみたところリアスプロケットの丁数はおそらく13T前後では無いかと思います。
ロードバイクを趣向されている方ならすぐにお分かりいただけるはず…
私は56Tのチェーンリングを愛用していますので非常によくわかるのですが、私のセットアップでリア13Tを使用してケイデンスを100以上に上げるためには巡航などとてもとても…スプリントでようやくといったところでしょうか…
一般的には自転車のチェーンリングは大きくても53T(最近では54Tかもしれません)というのがデフォルトという世界、どれだけイカれているのかがお分かりいただけるはず…
おそらく大抵の人は53T（一般的ノーマルギア）-11T（一般的トップギア）のギアをケイデンス100以上で回し切ることができないのではないかと思います。
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平均パワー
STRAVA上には表示されていませんでしたので正確ではありませんが
- 風向き
- 風速
- 空気抵抗
- 路面抵抗
- 体重
など考慮し計算してみたところ…
なんと
- ８倍以上（レムコの体重が61kg＝500w弱）
とのこと…
このパワーは一般的にはアタックで掛かるような特大パワーではないでしょうか。
少なからず私であればアタックですし、このパワーが出ていればそれなりの勝負になっています…
結論になりますがごく一般的な人間ではこの状況には何度転生しても耐えることは出来ないほどの苦痛が常時襲いかかっているような状況でしょう。
考えただけでも血の味がします…
これに耐えることができ、結果を残し、この先20日間もステージが控えていることを考えると…
- 人間ではないのではないか？
という結論に至ってしまいそうですがあくまで彼（レムコ）は
です。
いよいよ世界中が活発に！
ここまでのデータを見せつけられ、分析して思うことは世界で開催されているグランツールは世界中の選ばれた猛者どもの集いであり、さらにその中で知的な駆け引きも繰り広げられます。
私たちは現代のメディアのおかげでこのような化け物たちの熱い戦いを観戦することができ、そればかりか動画サイトで振り返ることもできます。今年はコロナウィルスが落ち着きを見せ、より一層ロードレースが活発になることでしょう！
メディアに恵まれたこの時代ならではの最高の楽しみ方でロードレースを思う存分楽しみましょう！
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