自転車の世界において人気の高い種目はやはりヒルクライム!
我々の住む日本では特に人気が高く、メジャーでフジヒルクライムや榛名山ヒルクライムなど有名なイベントがたくさんあります。
ヒルクライムの中でも最高峰のチャレンジといえばエベレスティング!
エベレスティングとは
エベレスティング(everesting)とは自転車に乗って世界最高峰の山エベレストと同じ8,848mの累積標高に達するまで登っては下るということを繰り返すこと。
山登るだけでもしんどいのに…繰り返すなんて…
ただ山を登っては降りてを繰り返すだけ…言葉で表すと簡単に聞こえますが実際はサイクリストの肉体と精神を限界まで追い込む無慈悲な耐久バトル!
このチャレンジに成功したサイクリストは、
という栄誉が得られます。
気軽にトライできる最高のバイクチャレンジであるエベレスティングについてのあれこれを今回はご紹介していきます!
エベレスティングの歴史
1994年、ジョージ・マロリーがオーストラリアのドナ・ブアン山を自転車で何度も登頂し累積標高8,848mを記録しました。
2014年にメルボルンを拠点にしていたサイクリストグループであるHELLS 500はマロリーの成し遂げた累積標高8,848mという記録に触発され公式にチャレンジを設定します。
https://www.sirguylitespeed.com/ その後、HELLS 500の創始者アンディ・ヴァン・ベルゲンが、同じ志を持つ “エベレスター” たちの交流を促すことを目的とし、エベレスティングの公式ルールを制定、チャレンジの成功者をホール・オブ・フェイム(殿堂入り)メンバーとして公式ウェブサイトeveresting.ccで表彰しています。 https://www.sirguylitespeed.com/ 同じルートでのサイクリングで累積標高8,848mを記録するというルールさえ守られていれば挑戦する山に縛りはありません。
一般的な所要時間は24時間前後で、タイム関係なくチャレンジを完遂するだけでも非常に大変。初挑戦時は時間を気にすることはせず安全にフィニッシュすることだけを考えるべきでしょう。
晴れてエベレスティングに成功したあとは、その記録をeveresting.ccにアップロードしましょう。公式にその記録が認められれば、ホール・オブ・フェイムに名を連ねて殿堂入りが確定します。
http://www.kitwatch.cc そしてその証明としてグレーストライプのジャージが進呈されます。
嫁ちゃんかっこいいけど…基地外認定されてるだけwww
https://alchemyrider.me/tag/hells-500 正式な記録として認めら、殿堂入りを達成するには公式ルールに従う必要があります。
嫁ちゃん好き勝手やっても公式に認定されないと殿堂入りやジャージもらえないもんね!ってやるの?
cyclingtips.com これだけは言えることですが確実に地獄です。
心底ドMであり、生まれながらの基地外にこそふさわしい挑戦と言い切ってもいいでしょう!
昨日今日自転車に乗ったくらいで完遂できるチャレンジではありません。
例え体力に自信があったとしても非常に成功率は低いでしょう。
成功者の貴重なコメントを参考にすると
「体力レベルの要求も非常に高く、終盤になればなるほど精神面の強さも浮き彫りになる。一般的な大半のサイクリストにとって挑戦に必要な時間は20〜24時間になるはず、そんな中6,000m地点までは脚力でカバーできるかもしれないが、残りの標高に関しては自分に負けない強い精神力が必要になる。それは身体中が『もう十分だろ?やめてくれ』と悲鳴を上げ始めるからに他ならない」
初心者がひょっこり手を出していいチャレンジではなさそうです。
エベレスティングの注意点
cyclingtips.com 装備品
https://www.redbull.com/ これまでのヒルクライムサイクリングやレースで使用してきた信頼のある道具を選びたいですね。機能を知っている上で肌に馴染んだものをチョイスしましょう。新規の装備で機能的なところを把握していないものはNG!
ただの重りでしか無いかもしれません。
関連記事
ここ最近大きく覇権が変わりつつあるロードバイクタイヤ界。その覇権を取るであろうタイヤこそがチューブレスタイヤです。私たちの生活で使用する自転車や、休日のサイクリングで使用するロードバイクやマウンテンバイクにはもちろんのこと、[…]
避難所
(c)Prensa Alberto Contador 過酷極めるチャレンジである故単独での挑戦は避けたいところ。山の麓にワゴン車などを用意して、補給、休息、修理など万が一の事態に対応できる用意をしておきたいです。挑戦者の多くはサポートしてくれる家族やサイクリスト仲間と共にチャレンジを達成しています。
関連記事
説明不要の生きる伝説!アルベルト・コンタドールさんがなんと私たちと同様に友人たちとサイクリングを楽しまれているそうです。とても親近感が湧きますね!そしてそのサイクリングの最中でしょうか。彼は自身のツールポーチの中身を[…]
補給食
注意が必要なのがドリンク。ドリンクに栄養補給用のサプリを混ぜることはよくありますが電解質の混ぜ過ぎには注意が必要。疲労を感じやすくなったり、幻覚、情緒不安定など身体以外にも大きな影響を及ぼす恐れがあります。こちらも事前にテストを行い信頼できる配合を用意することがベストです。
関連記事
TEAM ENEOS(イネオス)公式栄養補給サプリメント SiS (サイエンス・イン・スポーツ) イネオス・グレナディアーズがスカイの頃から約8年もの間、公式補給食として使用し続けているSiS(サイ[…]
関連記事
嫁ちゃん初めまして、嫁ちゃんです!ブログ内にちょこちょこお邪魔してる嫁ちゃんです。今回はロードバイクとご飯が好きな嫁ちゃんが書いてみようと思います!初ブログなので優しい心(←ここ大事!)で見てくれると[…]
安全確保
エベレスティングは、限界ギリギリのライディングと深刻な睡眠不足に確実に悩まされることになります。日中と違い夜間は危険がいっぱいでライトなどの安全装備は欠かせません。他には緊急連絡先、チャレンジ場所の携帯電話の電波状況などもあらかじめ確認しておかないと命の危険に関わります。
デバイスの充電
約24時間ライディングを続けることになるため、GPSデバイスやライト、その他電子機器が電力不足になります。デバイスの充電のための補助バッテリーの準備は必要になるでしょう。何せ公式に承認されるためにはログが必要になってくるのですから。
チャレンジの時期
個人の感覚にもよりますが、肌寒いくらいの気候がベストになるかもしれません。できれば春、または秋がベストでしょう。その中でも太陽が可能な限り長く出ている時間帯に挑戦するべきです。
チャレンジ場所
(c)Prensa Alberto Contadorチャレンジする場所の選定は非常に重要!特に注意が必要になるのが勾配、オススメになるのが勾配が6%〜8%で、一定の勾配が続くようなシチュエーションで距離にして2〜3km程度続くような山が挑戦しやすいといえます。例えば勾配を緩くすれば距離が伸びてしまいますし、逆に勾配をキツくすれば体力の消耗が著しくなるといったように自分にとって丁度いいといったシチュエーションを選択することが成功の大きな鍵を握るでしょう。
オススメの自転車
https://trainright.com普通のヒルクライムであれば反応が良い高弾性のシャキシャキしたフレームがいいのですがかなりの長丁場になるためその限りでは無いのがエベレスティング。
足に直接ダメージを残すようなレーシングバイクは敬遠したいのが正直なところ。
あくまで私ならですが多少の反応性は捨ててもしっとり絡みつくような優しいバイクを選択します。
例えば
- SPECIALIZED ROUBAIX
- TREK DOMANE
- YONEX CARBONEX
などのエンデュランスよりのモデルがオススメです。
もしこれらのバイクでなかったとしてもせめてホイールくらいは足当たりのいい優しいものを選びたいですね。
今なら【ProBikeKit】でSALL中!(なんと最大83%OFF)👇
タイムを狙うならこちら!
https://cuore.ch/news/hells-500 エベレスティングほどの過酷なチャレンジに必要になるであろう条件や指標は誰にとっても非常に厳しいものになります。
推測になってしまうのですがこのような指標があります。
それは
距離250km・累積標高6,000mを10〜12時間で “快適に” 走れる
走力を有していること!
さぁ走力に自信のあるサイクリストのみなさん!挑戦してみてはいかがでしょうか。
CALL今は体力に自信がなくても大丈夫!室内でもサイクリングができるんだって!
関連記事
世界各地でレースが開催されロードバイクシーズンがやってまいりましたが室内トレーニングも大いに盛り上がりを見せています!天候がすぐれない日、限られた時間しか取れない日、そんな時でも室内トレーニングであれば気軽に安全にサイクリングが可能[…]
関連記事
ヴァーチャルサイクリング屋外での実走はとても気持ちが良く最高に充実した時間を過ごせます。が!天気や、仕事などいつもいつも外で走れるとは限りません。そんな時に活躍してくれるのがインドアトレーニン[…]