DURA ACE R9200
ついにベールを脱いだ新デュラエース。
これまでの様々な憶測から世界中で注目を集めていたコンポーネントの進化です。
本記事でもこれまでにご紹介させていただきましたが事前予想を遥かに上回る進化を遂げていました。
今回は細かい部分までご紹介していきます!
コンセプト「SCIENCE of SPEED」
- 進化した新しいDI2プラットフォーム
- 洗練されたインターフェイス
- 最先端のドライブトレインブレーキシステムの強化
- ロードレーシングホイールの再定義
- 1 エルゴノミックデュアルコントロールレバー
- 2 高速シフトチェンジ「ハイパーグライドプラス」
- 3 リア12スピード化
- 4 ワイヤレスDI2(ディスクブレーキ仕様のみ)
- 5 ディスクブレーキフィーリング
- 6 エアロライトホイール
1.エルゴノミックデュアルコントロールレバー
UCIのルール変更で自転車のトップチューブに乗る“スーパータック”が廃止。しかしレースは尚も高速化している状況、こんな中選手たちはエアロポジションの需要性に声をあげていました。
この要望に対応すべく進化したのが油圧ディスクブレーキ用のDI2コントロールレバー「ST-R9270」。
R9100よりもブラケットが内側へ倒れていることが特徴、この変化により最新の幅の狭いハンドルやエアロポジションを取っているときの操作感が格段に向上しています。さらにブラケットを操作する際の手の掛かりにも注目し指が3本余裕を持ってかかるように設計されています。
この他にはシフトボタンの延長によるドロップポジションからの操作性、ボタン同士をくっきりとオフセットさせ誤操作の防止など様々な改善がされています。
新型デュラ販売!
¥56,018円
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SHIMANO ( シマノ ) デュアルコントロールレバー ST-R9270-L Di2 / 油圧ディスクブレーキ用 DURA-ACE ( デュラエース ) R9200シリーズ 2X12S 左
SHIMANO ( シマノ ) デュアルコントロールレバー ST-R9270-R Di2 / 油圧ディスクブレーキ用 DURA-ACE ( デュラエース ) R9200シリーズ 2X12S 右
2.高速シフトチェンジ「ハイパーグライドプラス」
HYPERGLIDE+(ハイパーグライドプラス)とはMTB用コンポーネントに採用されている技術で今回の12速化に伴い採用となりました。この技術はシフトチェンジ中にトルクを抜く必要がなくなり、ゴリゴリに踏み込みながら確実で正確なシフトチェンジを可能にします。
これに関しては私は勝手にトルクを抜いてしまう癖がついてしまっているのでそれを止めるところからスタートしなければなりません。
まさにうれしい悲鳴www
さらに大きな進化と言えるのはそれだけではありません。リアカセットを加工しこれまでの変速スピードとは一線を画す速度へと進化しています。
なんと変速スピードは従来比でリアが58%、フロントが45%もの短縮を実現。私自身は変速スピードに関して実は不満を感じていたのでこれは非常に嬉しい進化。指で押すのとほとんど同じタイミングで変速してくれるはずです。
使い物にならなかったシンクロシフトに大いに期待したいところ!
3.リア12スピード化
ついにライバルたちへと追いついた12速コンポーネント。
12速化に伴い、クランク、ディレイラー、チェーン、スプロケットなどが大幅全面刷新!
ライバルたちの先導があったおかげか真新しさこそないものの質実剛健な進化には期待しかありません。
リアカセットは
- 11-30T
- 11-34T
の2種類になり、歯数の組み合わせは
Top | 11th | 10th | 9th | 8th | 7th | 6th | 5th | 4th | 3rd | 2nd | Low | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
11-30T | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 19 | 21 | 24 | 27 | 30 |
11-34T | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 17 | 19 | 21 | 24 | 27 | 30 | 34 |
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SHIMANO ( シマノ ) カセットスプロケット CS-R9200 DURA-ACE ( デュラエース ) R9200シリーズ 11-30T
フロントチェーンリングは
- 50-34T
- 52-36T
- 54-40T(変更)
というラインナップ。
嬉しいことに12速カセットには従来の11速ハブとの互換性があり手持ちのホイールをそのまま12速化させることできます。
ただ私個人としては是非ともトップ側を10Tにしてほしかったところ…。
9100時代にはリアカセットにはカーボンが使われていましたが9200からはアルミとチタンへと変更。
実はこれはとてもいい進化かもしれません。トルクのかかり続ける中での変速が多用されるHYPERGLIDE+とこう相性な剛性となるでしょう。
コンポーネントを変えたことを一番主張してくれる顔であるクランク。クランクの形状は大きく改良されました。
選手たちの人外なパワーを受け止めるために剛性を高める手段として大型化と一体化を行い剛性を大幅にアップ。形状的にも中央の窪みが剛性に寄与しつつシューズの干渉も抑えてくれる副産物をもたらしています。
クランク長ラインナップ
160mm | 165mm | 167.5mm | 170mm | 172.5mm | 175mm | 177.5mm |
前作から登場したシマノ製クランク一体型パワーメーターは測定精度を±1.5%とし、最大300時間駆動可能。ただしパワーメーター付きクランクは現在はラインナップされておらず後日追加されます。
12速化によるブラッシュアップにもかかわらずトータル重量は2,508gと11速だったR9100とほぼ同等の重量に抑えられています。
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¥67,452円
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SHIMANO ( シマノ ) クランクセット FC-R9200 DURA-ACE ( デュラエース ) R9200シリーズ 170mm / 50-34T
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¥176,253円
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SHIMANO ( シマノ ) パワーメーター FC-R9200-P DURA-ACE ( デュラエース ) R9200シリーズ 170mm / 50-34T
4. ワイヤレスDI2(ディスクブレーキ仕様のみ)
R9200は「Fastest shifting ever」と銘打ち最速のシフトチェンジ性能を目指しました。
スイッチとリアディレイラーの通信はシマノ完全独自開発のワイヤレスI機構を採用、高速処理が可能でありながら消費電力低減を実現しています。
フロントディレーラーの進化は外観にも現れます。モーターなど構造を見直し小型化、前方投影面積は前作比-33%、重量は97gと劇的に進化しました。
リアディレーラーにはこれまで別々に配置されていたジャンクションを統合、充電ポートも独自のものが搭載されています。これによりDi2のコントロールを請け負っていると言っても過言ではありません。
ただし、この採用には不安もつきまといます。
リアディレーラーは落車時にどうしても痛みが発生してしまう場所。ここまで重要になっているパーツである以上非常に神経質になってしまいそうです。
なおバッテリーは充電後約1,000kmを走行可能で、STIの電池は1.5年から2年の使用が可能です。オプションにはなりますがセミワイヤレス構造を優先式に置き換えることもでき、その際の使用時間は50%ほど長く使用可能です。
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¥88,704円
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SHIMANO ( シマノ ) リアディレイラー RD-R9250-SS Di2 DURA-ACE ( デュラエース ) R9200シリーズ SS
5.ディスクブレーキフィーリング
ここ数年で一気に覇権をとったと言ってもいいディスクブレーキ。
レースの世界でもイネオスは現在もリムブレーキを採用していますが、他のチームは余程の山岳ステージでもない限り普及してきました。
前作の時点でも制動力は高く不満は出ませんでしたが、構造をワンピース化されたことで更なるブレーキング能力を手にしました。
9200ではコントロール性とメンテナンス性に大きく注目。ブレーキキャリパーのパッドクリアランスを10%拡大することでコントロール性を高めています。これにより僅かな調整で発生していた音なりも軽減されているそうです。
これらの進化したブレーキに組み合わされるローターはMTB最高峰のXTR用を採用、軽量でありながら過酷な状況での使用にも耐える頼もしいローターが標準となりました。
メンテナンス時にもフレームからキャリパーを外す必要がなくなり、手順も簡素化されているようにメカニックへの配慮もなされました。
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¥77,847円
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6.エアロライトホイール
コンポーネントとして世界中に採用されているシマノですがレース会場を見るとデュラエースホイールも頻繁に見かけることができます。
日本ではZIPPやENVE、ROVAL、カンパニューロが有名で人気を博していますが、特にヨーロッパプロチームにおいてはデュラエースホイールが数多くの勝利を持って証明されています。
勝利を量産した従来の40mm、60mmのリムハイトラインナップからR9200シリーズでは
- 36mm 山岳ステージ用
- 50mm オールラウンド
- 60mm 平坦ステージ用
の三種類のバリエーションが追加されました。
ディスクブレーキモデルとリムブレーキモデルに対応し、リムブレーキモデルにのみチューブラーの設定も用意されています。モデルのみの設定だ。
平坦よりのC60はスポークパターンを他の二種類の左右1:1に対して、フロントに左右2:1の専用スポークパターン、さらに他よりも太い1.8mmのスポークで組み上げられ横剛性が飛躍的に向上しました。
9200ホイールのハブボディは材質をチタンからアルミに変更、さらに極限まで軽量化(-45g)をはかります。リアハブにMTBハイエンドコンポーネントのXTRに採用されているフェイスラチェット式フリーハブ「ダイレクトエンゲージメント」を採用し、駆動効率にも抜かりはありません。空力性能も手に入れつつ157gの軽量化に成功しました。
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フロント ¥107,690円
リア ¥125,840円
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SHIMANO ( シマノ ) ディスクブレーキ用ホイール WH-R9270-C36-TL-F チューブレス DURA-ACE ( デュラエース ) R9200シリーズ フロントのみ
SHIMANO ( シマノ ) ディスクブレーキ用ホイール WH-R9270-C50-TL-F チューブレス DURA-ACE ( デュラエース ) R9200シリーズ フロントのみ
SHIMANO ( シマノ ) ディスクブレーキ用ホイール WH-R9270-C60-HR-TL-F チューブレス DURA-ACE ( デュラエース ) R9200シリーズ フロントのみ
DURA-ACE R9200
重量 | メーカー希望小売価格(税込) | |
---|---|---|
シフト/ブレーキレバー | ||
ST-R9250(リム/DI2) | – | 左右各:43,313円 |
ST-R9270(ディスク/DI2) | 350g ( /ペア) | 左右各:56,018円 |
フロントディレイラー | ||
FD-R9250 | 96g | 49,550円 |
リアディレイラー | ||
RD-R9250 | 215g | 88,704円 |
クランクセット | ||
FC-R9200 | 714g (54-40T)/692g (52-36T)/685g (50-34T) | 67,452円 |
FC-R9200-P | 774g (54-40T)/752g (52-36T)/745g (50-34T) | 176,253円 |
FC-R9200-P(ギア別売) | – | 156,849円 |
カセットスプロケット | ||
CS-R9200-12 | 223g (11-30T)/253g (11-34T) | 39,270円 |
ディスクブレーキ | ||
BR-R9270 | 120g (フロント)/110g (リア) | フロント:18,711円 / リア:18,249円 |
リムブレーキ | ||
BR-R9200 | 327g ( /ペア) | 43,890円 |
BR-R9210-F | 156g ( /個) | 23,216円 |
BR-R9210-RS | 154g ( /個) | 23,216円 |
ホイール(ディスクブレーキ) | ||
WH-R9270-C60-HR-TU-F / R | 667g (フロント)/770g (リア) | フロント:107,690円 / リア:125,840円 |
WH-R9270-C60-HR-TL-F / R | 751g (フロント)/858g (リア) | フロント:107,690円 / リア:125,840円 |
WH-R9270-C50-TU-F / R | 610g (フロント)/723g (リア) | フロント:107,690円 / リア:125,840円 |
WH-R9270-C50-TL-F / R | 674g (フロント)/787g (リア) | フロント:107,690円 / リア:125,840円 |
WH-R9270-C36-TU-F / R | 522g (フロント)/632g (リア) | フロント:107,690円 / リア:125,840円 |
WH-R9270-C36-TL-F / R | 620g (フロント)/730g (リア) | フロント:107,690円 / リア:125,840円 |
ホイール(リムブレーキ) | ||
WH-R9200-C60-HR-TU-F / R | 653g (フロント)/796g (リア) | フロント:107,690円 / リア:125,840円 |
WH-R9200-C50-TU-F / R | 586g (フロント)/773g (リア) | フロント:107,690円 / リア:125,840円 |
WH-R9200-C36-TU-F / R | 602g (フロント)/684g (リア) | フロント:107,690円 / リア:125,840円 |
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