共同開発
超軽量シートポスト[caption id="attachment_20832" align="aligncenter" width="1024"] photo:So Isobe[/caption]エアロ化、ディスクブレーキ化、タ[…]
Halo フォーク
これまでのバイクにない全く新しい形状のフロントフォーク。
BMCはこれをHaloフォークと呼び、フォーク脚間の広い内側の間隔により、高速回転時に前輪が通常生成する乱気流を「フレームから遮断し、空力失速を軽減する」ことができるとしています。
これにより「よりクリーンな空気がフレームをより長く包み込み」、その結果、空気抵抗が大幅に減少すると述べています。
マリアナボトムブラケット
Teammachine R のBB周りにおいても空気力学のために大幅に最適化、「マリアナ」と名付けました。
ダウンチューブとチェーンステーの間で移行する際の表面積が大きくなり、こちらもよりクリーンな空気の流れが生成可能。
特殊形状の結合によってフレームと後輪の間の距離が縮まり、空気の流れがリムに密着し抵抗が少なく通過すると述べています。
あらゆる面でエアロ最適化されたチューブプロファイル
Teammachine RのシートチューブはこれまでのフラッグシップTeammachine SLR01とは大きく異なり、どちらかといえばエアロロードの先駆けとなったTimemachine TMR01に似ています。
余談ですが私は全くの素人の頃このTMR01を見てこんなにかっこいいバイクがあるんだと感動し、全くの偶然ながらも私の最初のロードバイクにもなりました。
改良によって最適化されたシートチューブにより、空気の流れがタイヤによって分離されるのではなく、リムに密着した状態を保つことができるようになりました。
シートチューブは標準で10mmオフセットのバリアント(重量は155gと言われている)、25mmオフセットのシートポストも別途入手可能。レースナンバーホルダー用のスロットも用意され、ケーブルタイや接着剤を使わずに非常にスマートに取り付けることができます。
サドルの高さの調整においても改良が加えられました。
Teammachine R は、ピナレロ ドグマ Fに似たシートチューブ後部のツイン 3 mm 六角ボルトのデザインに移行しています。
結果として得られた形状により「速く見えるのはもちろん、バイクがより広範囲のヨー角にわたってより効果的に反応できるようにする」と述べています。
継承
大幅な革新が行われたにもかかわらず、Teammachine R は誰の目にもBMCのバイクだとわかるでしょう。
Timemachine Roadで初めてデビューした特徴的なドロップシートステーとエアロコア一体型ボトルケージは継承、ボトルなしで走るよりもボトルを持って走るほうが空気力学的に優れているといいます。
フレームの重量はサイズ 54cmで 910g と軽量。フォークの重量は 345g です。タイヤクリアランスは30mmまで許容され、フレームは幅25~28mmのタイヤにおいて最適になるように設計されています。
他のロードモデルと同様BBの規格は BB86 を使用しています。
BMC が確立した ICS カーボン エアロ コックピットを採用、ハンドルは 12.5 度フレア形状に広がり、フード部分の幅は 36 cm、フレア部分は 42 cm となります。
ステム長は 80 ~ 140 mm の長さのオプションが選択できます。
ジオメトリ
BMC は Teammachine SLR01 のジオメトリから大きく変更していませんが、違いがあるのはシート チューブの角度。
これまではどのサイズでも 73.5 度でしたが、今作より 73 ~ 74 度の間で変動させました。これにより特に小さなフレームでのフィット感が向上し、バイクの反応性を高められ、よりフィッティングの精度が増しています。
サイズ | 47 | 51 | 54 | 56 | 58 | 61 |
---|---|---|---|---|---|---|
Head tube angle (degrees) | 71.5 | 71.5 | 72.3 | 72.3 | 72.3 | 72.3 |
Head tube length (mm) | 108 | 133 | 149 | 165 | 185 | 211 |
Seat tube angle (degrees) | 74 | 74 | 73.5 | 73.5 | 73 | 73 |
Seat tube length (mm) | 418 | 463 | 499 | 519 | 541 | 570 |
Front centre (mm) | 579 | 586 | 589 | 599 | 614 | 630 |
Rear centre (mm) | 410 | 410 | 410 | 410 | 410 | 410 |
Wheelbase (mm) | 968 | 986 | 989 | 999 | 1,015 | 1,030 |
Reach (mm) | 368 | 378 | 387 | 393 | 402 | 409 |
Stack (mm) | 504 | 528 | 548 | 563 | 582 | 606 |
ラインナップ
BMC チームマシン R01 LTD
- グループセット: SRAM RED eTap AXS
- ホイールセット: DT Swiss ARC 1100 (深さ 62mm)
- タイヤ:ピレリ P Zero Race TLR、700x26mm
- コックピット: ICSカーボンエアロ
- 価格: 14,999ユーロ
BMC チームマシン R 01 TWO
- グループセット: Shimano Dura-Ace Di2
- ホイールセット: DT Swiss ARC 1100 (深さ 62mm)
- タイヤ:ピレリ P Zero Race TLR、700x26mm
- コックピット: ICSカーボンエアロ
- 価格: $14,499 / €13,999
BMC チームマシン R01 THREE
- グループセット: SRAM Force AXS
- ホイールセット: CRD-501 SL カーボン(深さ50mm)
- タイヤ:ピレリ P Zero Race TLR、700x26mm
- コックピット: ICSカーボンエアロ
- 価格: $9,499 / €9,499
BMC チームマシン R 01 FOUR
- グループセット: Shimano Ultegra Di2
- ホイールセット: CRD-501(深さ50mm)
- タイヤ:ピレリ P Zero Race TLR、700x26mm
- コックピット: ICS2 統合コックピット設計
- 価格: $9,199 / €8,999
All photo:BMC
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