需要はないでしょうけど今回は私の愛車である
SWORKS TARMAC SL4
の実走インプレをお届けします。
SWORKS TARMACは2021年現在ではSL7へと進化し、私の愛車のSL4は2014年モデルですのでもうすでに7年ほど経つことになります。これまでにBMC TMR01やWILLIER ZERO 7、SWORKS VENGEなど最新のモデルばかり乗り継いできましたがどうしてもSL4が欲しくてやっと手に入れました。
えすたまことsworks tarmac sl4との出会いはこちらでご紹介しています。
今日はいつもとは違った記事を書きたいと思います。私はロードバイクに乗っています。ロードバイクを始めたのはかれこれ3年程前でした。 ご飯がいっぱい食べたくて始めた自転車いい歳に近づき体型が気になり出し[…]
ではインプレ行ってみましょう!
実走時の条件などなど
ライダーは私ことCALL。
私は基本ぼっちですのでソロ走行でのインプレになります。
なお体重はよく前後しますが63キロ程度。
ライダーのスペックはインプレには大きく影響します。
超軽量級、またはターミネーター人外級の方には参考にならないかもしれません。
また使用機材に関してはこちらで詳しくご紹介しています。
SPECIALIZED SWORKS TARMAC SL4 [caption id="attachment_2827" align="aligncenter" width="1024"] ちゃっかり進化している”えすた[…]
コースレイアウト
山嫌いな私の渾身のチョイス!
なんとか3本は登ったよ(満身創痍)
- 平坦:海沿い+半島 約100km
- ヒルクライム:地元の山 3本 約40km
テスト時の狙いのパワー
概ね狙いのパワーを決めてから出発しました。
ペダリングの左右差が10%以上あるのが玉に瑕!
見た目だけでいっつもエアロポジションとってるよ!
- 普段:170w前後
- 平坦巡航時:200w〜300w
- ヒルクライム時:250w
- 参考VO2MAX 70程度(rotor 2in power計測)
※山が嫌い、根性がないため山はあてにならないかもしれません。
あ!そうそう!
ではインプレの詳細に戻りましょう。
家を出てすぐにわかる剛性感!というか塊!
いやぁこんなに感じるんだね!
まぁすごいこと!すごいこと!
意気揚々と家を出てすぐに感じる塊感(剛性感)!
特にヘッド周りとBB周りに分厚さのようなものを感じます。
乾いた硬さではなく重厚な硬さといいましょうか…まさしく
THE!剛!
皆さんのおっしゃる通り硬さに関してはロードバイク界を代表するでしょう。
がしかし
嫌な硬さではないんです。
フレームを通り越していきなりホイールを感じるイメージです。
要するに剛性のおかげでフレームのしなりが感じられず、いきなりホイールに意識がいく、そんな感じ。
ギア何枚分などの表現は必要ありません。
ただただダイレクト、フレームが云々は感じないくらいにダイレクトです。
このおかげでホイールの素性が今までよりも明確に見えてきます。
だらだら走っていても教官に叱られる!?
だらだら走ることが大好きな私。
普段は全く飛ばしません!
ダラダラと景色を楽しみながら適当に走っているとあらら全くリズムが取れません。
これというケイデンスのポイント(だいたいのフレームにはちょうどいいところがありますよね)も見当たらず軽めの困惑…。
SL4時代にはエアロ要素もないので減速感も強く現れます。
フレームの硬さからくるテンポは早く、踏むタイプのペダリングへの許容値はゼロに等しいです。
チェーンを常に同じトルクで引っ張らないとギクシャクします。
先程の減速間も合間って速度にならないような感じです。
良くも悪くも踏むではなく、回すを要求してくる教官のようなフレームですね。
巡航で見えた!?教官の優しさ!
流石にインプレなのでだらだら走るだけではいけません!
渋々ペースを上げていきます。
出力を上げ始めるとヒョコヒョコ見えてくるも(※たこ焼き屋ではありません)のがありました。
しかしただ踏み下ろすだけではいけません。
どちらかといえば全身で速度を上げていく感じです。
腕と肩の筋肉でハンドルと一体化し、大臀筋と腸腰筋で出力を上げ、広背筋と腹筋で上半身と下半身のシンクロをとっていきます。
するとどうでしょう…先程までは感じなかったものを感じます…。
残念!
ここで感じたものはフレームのしなりというよりはホイールのしなりでしょう。
ここまでやんなきゃいけないの!?
ガチじゃん!
根性のない私はそう思い、ちょっとしたコツを掴みました。
この手のフレームは縦にも剛性が高いのでペダリングトルクを後半まで残した方が速度に変わりやすいと感じました。
ケイデンスは無理に上げず、体幹から生まれる出力をクランクを通して押し込んでいく、またはねじ込んでいきその際に自身の体重をこれでもかと乗っける!
これで若干楽になりました。
いつだって基本を教えてくれる教官の優しさを感じます。涙目
ヒルクライム突入!ターマックSL4本領発揮!まさに無双状態!(自転車だけ無双!)
さぁいよいよ山を前にした私!体の奥底からみなぎってきます!
あぁあ… 山走ったことにして平坦だけちゃんと書いてインプレ終わろっかな…
さぁ行ってみましょう!
※山は写真どころではありません
異様に進む…
コレまでの感じと一気に表情を変えたターマック!
緩斜面
特に緩斜面での破壊力は抜群!
4%までの斜面なら速度乗せたまんまでも気持ちいいと感じるほどに相性抜群!というか加速しているぐらい!
いやぁ驚きました!
進み方はギューンと引っ張られるような感じです。
しんどく感じない(気持ち良さが勝ってるだけ)のにどんどん登っていきます。
斜度が変わっても速度と心拍はほとんど落ちてこない!
そうです!もちろんしんどいですが気持ち良いのでどんどん踏んでしまいます!
試しにだらだらやってみましたがいいところはそのまま感じ取れました。
斜面ならではのポジションの影響かもしれません。
急斜面
斜度10%超え区間に入りましたが勢いそのままでどんどん登ります。
足の動きとホイールの回転が完全にシンクロしているような感じです。
反応がリニア過ぎて逃げは全く感じません!
明らかに今まで乗ってきた自転車では感じなかった登りの能力。
ただし、ダンシングには注意が必要です。
休むダンシングと言われる体重を乗っけるダンシングをするときはケイデンスを高めに保つ方がいいように感じました。
苦手な山でしたが今回は3本とも無事に登って帰ってきました。
スプリントで見せた本性!ケイデンスが自由自在の凄さに震えろ!
ターマックに乗ってコレをせずには帰れません!
余りある剛性が活きるであろうスプリントを行ってきました。
流石の一言…50キロまでの回転数(踏み込み数)が明らかに少ない…
そこから踏み込んでも加速が変わらないのも色々おかしい…
スピードメーターの上がり方もこれまでに見た事ない間隔で数字が飛んで上がっていきます。
どれだけパワーをかけても路面に伝わるトルク(トラクション)を均等に感じ、尚且つめちゃくちゃクリア!。
おかげでケイデンスが自分の思ったように変化し最大速度まで一直線!
硬さ、剛性の恩恵でしょう…きっちり路面と会話出ちゃいます!
余談
フレームがスプリントに向いているのでステムとハンドルはかったい奴を選びましょう!
私の3Tハンドルはグニャングニャンにしなりました。
総評:SPECIALIZED SWORKS TARMAC SL4
今回いろんなシチュエーションでSPECIALIZED SWORKS TARMAC SL4を試してみました!
総評として
ダラダラやってる時の気持ちよさ | 1.0 |
平坦巡航 | 2.5 |
ヒルクライム | 4.0 |
スプリント | 5.0 |
総合 | 3.5 |
皆さんのおっしゃる通り、硬いのは間違いありません。
出力が高めに保てない区間は良いところは見えてこないばかりか気持ち良くないかもしれません。
最近まで乗っていたSWORKS VENGE 2020と比べると巡航は明らかに苦手だと感じます。
私のサイクリングは基本がソロですので尚更このように感じたのだと思います。
これが例えばローテーションが使える、レースのクリテリウムなんかだと変わってくるはずです。
特にクリテリウムの立ち上がり加速ではこれ以上ないほど輝くでしょう!
それくらい踏まなくてもギュンギュン加速してくれます。
またこれに乗っておけば基本となるペダリングは勝手に習得できるのではないかと思えるほど基本を要求してきます。
上達の楽しみも感じられますし、他の自転車に乗った時に大いに役に立ってくれるでしょう。
私自身も今から基本に立ち帰り、手懐けていく過程が楽しみでなりません。
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