一人のサイクリストと、その“心の延長”

- 「自転車は、私の身体の一部です。
ペダルを踏むたびに、バイクが私の思いに応えてくれる――
それが、Colnagoとの出会いでした。」
― タデイ・ポガチャル
タデイ・ポガチャル選手(UAE Team Emirates)は
- ツール・ド・フランス4度目の総合優勝
- 世界選手権ロードレース連覇
- イル・ロンバルディア5連覇
という偉業を達成し、通算94勝を記録しています。
その背後には、Colnago というイタリアの名門ブランドが、ポガチャル選手の身体特性・走行スタイル・戦略に合わせて丁寧に仕上げた3台のロードバイクがあります。
この記事では、
最新データ・レース実績・カスタム詳細を基に
- V5Rs
- Y1Rs
- V4Rs
の3モデルを丁寧に、かつ徹底的にご紹介いたします。
タディ・ポガチャル(UAEチーム・エミレーツXRG)は、またしても圧倒的なシーズンを終えました。プロ通算勝利数は100を超え、自転車競技の歴史に新たな金字塔を打ち立てています。デビューからわずか数年で、2020年と2021年のツール・ド[…]
レースごとに選ばれる“最適解”

ポガチャル選手は、レースの特性に応じてバイクを使い分けます。
Colnagoのエンジニアチーム(Davide Fumagalli氏主導)は、ポガチャル選手のフィードバックを毎週反映し、UCI規定重量(6.8kg以上)を厳守しながら、最軽量・最強剛性・最高エアロを追求しています。
モデル | 主な使用シーン | 重量(サイズ56cm) | 設計思想 |
V5Rs | 山岳ステージ(TdF Stage 12 Hautacam、Stage 18 Col de la Loze) | 6.90kg | “軽さ”で登坂タイムを削る |
Y1Rs | 平坦・TT・クラシック(世界選手権、イル・ロンバルディア) | 7.00kg | “空気抵抗”を最小化し、持続力を最大化 |
V4Rs | グラベル・クラシック(Strade Bianche、Tour of Flanders) | 7.20kg | “安定性”でどんな路面も制覇 |
補足:
2025年ツール・ド・フランスでは、Y1Rsを5ステージで使用し、そのうち4ステージで勝利。
「山岳でもエアロが有効」というポガチャル選手の戦略が、伝統的な「軽量至上主義」を覆しました。
ポガチャル選手の“身体特性”に合わせた設計

ColnagoはFEM(有限要素法)解析を用い、ポガチャル選手の身長176cm、体重64.8kg、パワー特性を1mm単位で反映しています。
V5Rs ― 登坂の“羽根”

- フレーム素材:高弾性カーボン T1100G レイアップ
- フレーム重量:651g(サイズ56cm、塗装込み)
- ジオメトリ:
- ヘッドアングル:72.0°
- チェーンステー長:410mm(登坂時の安定性重視)
- カスタムポイント:
- チューブ径を2mm縮小 → 軽量化 +3%
- リアトライアングル剛性 +10% → パワー伝達効率向上
実績例:
TdF Stage 13 Peyragudes TT
- 464W / 7.16W/kg を 23分間 維持
- VAM 1,985m/h(歴代最速記録)
Y1Rs ― 空気を“切り裂く”剣

- フレーム素材:エアロ最適化カーボン(truncated airfoil形状)
- フレーム重量:690g
- ジオメトリ:
- シートチューブオフセット設計
- hingeフォーク(TTバイク技術流用)
- フロンタルエリア 19%削減
- カスタムポイント:
- 虹色ペイント(世界王者仕様)
- Raw Carbonフィニッシュ(世界選手権用、7.00kgジャスト)
実績例:
イル・ロンバルディア Passo di Ganda
- レース距離 241km走破後
- 472W / 7.28W/kg を 21分21秒 維持
- VAM 1,897m/h
スポットライトの向こう側2025年、ツール・ド・フランス4度目の総合優勝を飾り、ジロ・デ・イタリア、世界選手権、イル・ロンバルディア5連覇を達成した「カニバール(食人者)」の異名を持つスロベニアの怪物。ステージ上では人間離れした[…]
V4Rs ― どんな道も“守る”盾

- フレーム素材:バランス型カーボン
- フレーム重量:790g
- ジオメトリ:
- タイヤクリアランス 最大50mm(グラベル対応)
- ヘッドアングル:71.5°(低重心)
- カスタムポイント:
- Limited Edition “Tadej”
- 勝利記念グラフィック(黄・桃・水玉・白・緑)
実績例:
Strade Bianche
- グラベル区間 63km を ソロで制覇
- 30mmタイヤで 完璧なグリップ
コンポーネント:Shimano × 職人技のカスタム

ポガチャル選手はShimano Dura-Ace Di2を信頼。
Carbon-Tiのカスタムパーツで 総重量-200gを実現。
項目 | スペック | カスタム内容 |
グループセット | Dura-Ace Di2 R9200(12速) | セミワイヤレス、シフト速度 0.1秒向上 |
クランク | Carbon-Ti X-Spresso | 金メッキ、イニシャル「TP」刻印、-30g |
ブレーキ | Dura-Ace(ローター140/160mm) | Carbon-Ti thru-axles、-20g |
ハンドル/ステム | Colnago CC.Y1 gullwing(Y1Rs用) | 幅 38cm、TTポジション最適化 |
サドル | Prologo Nago R4 Nack 147 | 虹色アクセント、-15g |
ボトルケージ | Elite Leggero Carbon | フレーム統合型、-10g |

特別仕様:
TdF Stage 13 山岳TT
- Y1Rsに ENVE aero extensions 装着
- バーテープ除去 + ゴムカバーなし
- 空気抵抗を極限まで削減
ホイール&タイヤ:速度と安心の“両立”

モデル | ホイール | タイヤ | 空気圧 | 効果 |
V5Rs | ENVE SES 4.5 Pro | Continental GP5000 S TR 30mm | 80–90psi | 登坂グリップ + 快適性 |
Y1Rs | ENVE SES 4.5(TdFイエローカスタム) | GP5000 TT TR 25mm | 100psi | 最速転がり抵抗 |
V4Rs | ENVE SES 4.5 | GP5000 S TR 30mm | 75psi | グラベル耐久性 |
注目:
- 世界選手権用 Archetypeタイヤ(ポガチャル共同開発)
- 軽量 + 低抵抗 で 66kmソロブレイク を支える
身体を包む“第二の皮膚”「ウェアは、私の動きを自由にし、風を味方にするものです。Pisseiの生地が、私のパワーを1%でも増幅してくれる――それが、勝利の小さな秘密です。」― タデイ・ポガチャル(2025年イル・ロンバル[…]
細部へのこだわり:ポガチャル選手の“パーソナルタッチ”

- ペイント:
- Y1Rs → 虹色(世界王者)
- V4Rs → 勝利記念5色
- ステッカー:
- Baby Hulk(フレーム中央)
- Richard Milleロゴ
- アクセサリー:
- Wahoo Elemnt Bolt(アウトフロントマウント)
- Elite Leggeroボトルケージ(未発売)
実績データ:数字が語る“完璧な共鳴”

レース | バイク | 区間 | パワー | 結果 |
TdF Stage 13 | Y1Rs TT | Peyragudes 10.9km | 464W / 7.16W/kg | 歴代最速 |
世界選手権 | Y1Rs | 66kmソロ | 持続6.5W/kg超 | 大差優勝 |
イル・ロンバルディア | Y1Rs | Passo di Ganda | 472W / 7.28W/kg | 5連覇 |
一人の青年と、一台の自転車
- 「Colnagoは、私の夢を形にしてくれました。
勝利のたびに、新しいバイクが生まれる――
それが、私の原動力です。」
― タデイ・ポガチャル
2025年、3台のColnagoは、ポガチャル選手の情熱・戦略・成長を静かに、しかし確実に支え続けています。
参考文献
- Colnago Official: V5Rs / Y1Rs Technical Guide
- Velo: Pogačar’s Custom Bike Analysis
- Cyclingnews: Tour de France Bike Check
- BikeRadar: World Championships Y1Rs
ポガチャル選手とColnagoの物語は、まだ続きます。
次回のレースで、どんな“進化”が見られるか――
どうぞご期待ください。
一人のサイクリストと、その“心の延長” 「自転車は、私の身体の一部です。ペダルを踏むたびに、バイクが私の思いに応えてくれる――それが、Colnagoとの出会いでした。」― タデイ・ポガチャルタデイ・ポガチャ[…]