今年のブエルタでカモフラージュされたエアロロードが発見されてから数ヶ月…。大方の予想通りそのカモフラージュされたエアロロードはオルベアの新作でした。
オルベアの隠し玉[caption id="attachment_15220" align="aligncenter" width="1024"] https://cyclingtips.com[/caption]オルベア[…]
正式にメーカーから発表された新作エアロロードは
「これまでで最も特殊なエアロバイク」
であると言います。
エアロダイナミクス
エアロロードという以上空力の改善は至上命題となります。空力設計というのは非常に難しいトレードオフのようなもの、何かを突き詰めればまた何かを失ってしまいます。
様々なテストの末オルベアの出した最良の答えは
時速40kmで15W、時速50kmで28Wの空気抵抗削減
でした。
この数字を満足させるためにトップチューブ、チェーンステイ、ダウンチューブ、シートチューブ、フォークのバイクを構成するパーツを、タイヤ幅25〜28mmで最も速く走ることのできるセットアップとして徹底的に見直し最適化。組み合わされるホイールはディープリムホイールを想定し、それに合わせてフォークは再設計され、これらを合わせるとエアロダイナミクスは2%以上向上します。
この結果の対象の存在が普通のロードバイクでは驚きはしませんが、2018年に発表した自社のエアロロードに対してこれだけのアドバンテージを持っているそうです。
実用的なエアロ
バイクには自社でフレームと共同で開発されたエアロボトルケージも備わります。空力を考えていく以上もはやボトルケージでさえも見過ごすことはできません。
またフロントタイヤとフレームの間に箱のようなものが見えますがこれはツールボックス。ただしこの機能はUCIの認定を得ていないためUCIレースに参加する場合は取り外すことが前提です。
オルベアによるとボトルケージとツールボックスの採用は空力性能を3%向上させると言います。
トータルバランス
短く切り詰められたホイールベースからは反応性の高さがうかがえます。またホイールベースの短さはチェーンステイの長さが短いことも同時に意味し、これらによって俊敏で加速力の高いフレームに仕上がっているということが言えるのです。
機敏なだけでは安定性に欠けてしまいますが、低く構えたBBはバイク自体の重心位置を下げ、安定感とコントロール性を増しています。重量はヒルクライムバイクのように軽量ではありませんが、フレームセット重量が1.1kg、総重量では7.6kg(ペダル無し)です。
カスタムオーダー
オルベアはカスタムオーダーに対応しており、フレームの色やグラフィックからコンポーネントの選択まで、自転車を注文するときにすべてをカスタマイズできます。新型のSHIMANO DURAACE 9200を選択することもできます。
カスタムオーダーを必要としない場合はオルベアが用意するセットアップから選択することも可能、メーカーが準備するラインナップにはエントリーグレードのShimano UltegraR8000完成車(M20LTDモデル)に始まり、トップグレードはShimanoDura-Ace R9250Di2を採用したM10iLTDが用意されています。
悩めるコンポーネント選び
正常進化ではない!完全刷新!全てを刷新して生まれ変わったSHIMANO DURA ACE デュラエース ULTEGRA アルテグラこれまでご紹介してきたようにコンポーネントとして大きく進化しています。&n[…]