BH
BHはスペインに拠点を置くロードバイクメーカー。
UCIワールドチームに採用されたこともある実力のあるバイクブランドです。日本でも人気アニメ”弱虫ペダル”作中でこれに近いモデルが登場しておりファンも多いのではないでしょうか。
BH AEROLIGHT(エアロライト)
BHが放つ軽量エアロオールラウンダー
開発コンセプト:BHの技術の融合
読んで字のごとくBHの持つ技術を融合させると言うことであり、BHの究極のバイクといって差し支えないでしょう。
BHはこれまでにクライミングロード、エアロロード、TTバイクを開発、販売しておりそれぞれに同社の持つ技術を投入してきました。これらの技術を一つに集め究極の完成形を再現したのがAEROLIGHTです。
軽量化
最近のロードバイク界で大きく変化したと言えるのがブレーキ。リムブレーキからディスクブレーキへの移行が各社見られます。レース界においても顕著であり、レースで恩恵を受ける技術は我々にとっても有意義であることは言うまでもありません。
BHもこの流れを受け、TTバイクにてディスクブレーキ化、それに伴うケーブルの完全な内装化を行いました。しかしBHはこの段階ではTTバイクという性格上突き詰めた軽量化を行っておらず、まだまだ軽量化の余地は残っていました。
同社オールラウンドレースバイクであるG8、軽量クライミングバイクであるULTRALIGHT EVOの持つ軽量技術を惜しみなく投入し、TTバイクから進化させたのが今作のAEROLIGHTで重量にして1キロ以上(同社エアロモデルに対して)の軽量化を果たしています。
エアロ性能
G8の持っていたカムテールチューブプロファイル、ドロップシートステイ、シートマスト、および完全内装化ケーブルルーティングなどの実績のプロファイルは踏襲しつつも、球根型のヘッド、大きく湾曲した特徴的なフォーク形状など新しい技術を融合させました。
HCIM中空コアカーボンテクノロジーを採用し、今作の新しいフレーム(サイズM)の重量はわずか950gとなっています。
トップチューブはほぼ水平に位置し、かつてのBMC TMRを思い出すような戦闘機形状。個人的に大好物。
AIR BOWフロントエンド
エアロの鍵を握るのは特徴的なフォーク形状だそうで、その呼び名はエアーボウ。
前面に大きく湾曲したフロントフォークが持つ特徴はズバリホイールから発生する乱気流の軽減。ホイールからはスポークによってかき乱された空気が絶えず乱気流として発生します。発生した乱気流はその後ライダーの足へと向かい自転車の速度に悪影響を及ぼします。
BHのAIR BOWフロントフォークはこの乱気流のルートを変更し、ライダーの足から大きく遠ざけるシステムを持っています。これは発生した乱気流がホイール間をより自由によりスムーズに通り抜けることに貢献し、同社G8に比べ空気抵抗面では15.9%もの大幅削減、消費パワー面ではレース速度で5Wの節約を可能にしています。
完全なケーブルインテグレート
最近のモデル同様一切のケーブル露出はありません。特大のFSA ACR1.5インチヘッドセットシステムを使用し、油圧ディスクブレーキシステムを内装化。
次世代の技術であるシートポスト固定用のウェッジクランプ、エアロシートポスト用に専用で用意されたエアロテールライト。などケーブルのみならずボルトヘッドにも注目しこだわった設計がなされています。
ラインナップ カスタマイズ
サイズ、ジオメトリー
グレード
Aerolight6.0
仕様:SRAM Rival eTap AXS 24S 2×12
ホイール:VisionTrimax35
価格:680,000円
Aerolight 6.5
仕様:Shimano Ultegra Di2
ホイール:VisionTC55
価格:835,000円
Aerolight 7.0
仕様:Shimano Dura-Ace Di2
ホイール:BH EVO50
価格:1,156,000円
Aerolight 7.5
仕様:SRAM Red eTap AXS 2×12
Red AXSパワーメータークランク
ホイール:Zipp404
価格:1,550,000円
BH UNIQUE
BH AEROLIGHTには標準カラーとして5つのバリエーションが用意されていますが、嬉しいことにBHにはBH UNIQUEというシステムがあり、個人の個性を反映した無限のカラーバリエーションが可能になっています。
なおデリバリーは来年の春を予定しているとのことです。