正常進化ではない!完全刷新!
全てを刷新して生まれ変わったSHIMANO
- DURA ACE デュラエース
- ULTEGRA アルテグラ
これまでご紹介してきたようにコンポーネントとして大きく進化しています。
- ハイパーグライド HYPERGLIDE +の採用
- 12速化
- セミワイヤレスシフト
- シフトスピード約50%アップ
でしょう。
詳しくは別記事で説明させてもらっていますがここでも簡単にご紹介します。
※詳しくは上記のリンクから詳細記事をご覧ください!
DURA ACE R9200ついにベールを脱いだ新デュラエース。これまでの様々な憶測から世界中で注目を集めていたコンポーネントの進化です。本記事でもこれまでにご紹介させていただきましたが事前予想を遥かに上回る進化[…]
5年の時を経てDURA-ACEがフルモデルチェンジしたのと同時にULTEGRAシリーズもフルモデルチェンジし、ナンバーはR8000からR8100へと移行します。ULTEGRA(アルテグラ以降アルテ)はデュラエースと比較しても遜色のな[…]
①ハイパーグライド+
シフトチェンジの際にトルクを抜く必要がなくなる機能!よってゴリゴリに回していても正確にシフトチェンジが可能!これは確実にめちゃくちゃ便利!
②12速化
ギアの選択肢が増えるということはケイデンス管理が更にイージーになるということ!そしてワイドギアでいろんな状況に適応できるにもかかわらずよく使うギア周りはクロスよりになっているところもグッド!ただし真新しさはありません、ライバル勢はとうに実践済みですからね。
③セミワイヤレスシフト
ようやく電線を這わせる作業が減りました。なくなったわけではありません。セミワイヤレスです。しかしハンドル周りの配線はありませんからとてもスッキリします!ただしリアディレーラーにコントロールユニットが集約していることは若干懸念材料。
組み立てが楽になるのは嬉しい!でも落車が心配…
④シフトスピード約50%アップ
なんとフロントで58%、リアで45%もの変速スピードのアップを達成しています。これだけでもすこぶる優秀です!しかし私が期待しているのはシンクロナイズドシフト!もっさり感が消えていることでしょう!
デュラエースとアルテグラ…
先程紹介してきた魅力的で革新的機能の数々、なんとデュラエースにもアルテグラにも遜色なく搭載済みというじゃありませんか!
そう!どのように選べば理想的になるか!ということです!
まず初めに言っておきますが今回は私のためにも執筆しているほど興味津々というかすでに猛烈に注文しそうな勢い…
しかし!
ここは冷静になって自分を見つめ直そうということになりました。
というわけで両者を比較し何がベストなのか(まずは私にとって)というところを掘り下げてみたいと思います!
デュラエースR9200とアルテグラR8100の違い
この両者の違いは
- 工作精度
- 材質強度
- 重量
- 見栄
- 値段
です。
デュラエースグレードの工作精度、品質管理は尋常ではないと聞いたことがあります。
もちろんSHIMANO製品は超がつくほど高品質ですが、それを超越するほどの品質を有しているため使用感に極上が宿るのでしょう!
そして忘れてはいけません!グレードは材質に直結します。デュラではチタンやカーボンでも他のグレードではスチールやアルミということはよくありますし、材料コストを考えれば当たり前のことなのです。
高級な材質は強度と重量がともに高い傾向にあり、世の中と矛盾する世界を突っ走るためどれも大抵は超高額になります。
更にこれらの材質は普通に加工することができないものが多く生産コストも莫大になりがち…。
ただ、システムや設計思想は共有することができるため材質に拘らなければ残る問題は重量と見た目(見栄)でしょう!
…前作もクランクとディスクローターだけはデュラを使っていたほどの見栄っ張り!
皆さんもわかるところはあるのではないでしょうか?
デュラエースR9200とアルテグラR8100の重量差
ULTEGRA Di2 | DURAACE Di2 | |||
---|---|---|---|---|
R8000 (g) | New R8100 (g) | R9100 (g) | New R9200 (g) | |
リアディレーラー | 240 | 262 | 197 | 215 |
フロントディレイラー | 133 | 116 | 104 | 96 |
リアスプロケット (11-30T) | 269 | 297 | 211 | 223 |
チェーン | 257 | 252 | 246 | 242 |
クランク(パワーメーター) (52-36t, 170 mm w/PM) | 769 | 695 | 748 | |
クランク (52-36t, 170 mm) | 681 | 711 | 624 | 690 |
ボトムブラケット | 66 | 66 | 54 | 54 |
コントロールレバー (左右) | 360 | 391 | 320 | 350 |
ブレーキキャリパー (前後) | 285 | 282 | 250 | 229 |
ブレーキホース | 60 | 60 | 60 | 60 |
ディスクローター | 251 | 212 | 234 | 212 |
エレクトリックケーブル | 39.9 | 14.5 | 39.9 | 14.5 |
バッテリー | 50 | 53 | 50 | 53 |
ジャンクションA | 6.4 | 6.4 | ||
ジャンクションB | 4 | 4 | ||
ワイヤレスユニット | 3 | 3 | ||
合計重量 | 2,705.3 | 2,716.5 | 2,403.3 | 2,438.5 |
え!?わずか300g弱!?
前作でもそうでしたが今回も大きな重量差はありません。
デュラエースR9200とアルテグラR8100の価格差
ULTEGRA R8100 | DURAACE R9200 | |
コントロールレバー | 75,600円 (左右) | 87,665円 (左右) |
フロントディレイラー | 25,830円 | 49,550円 |
リアディレイラー | 41,160円 | 88,704円 |
バッテリー | 16,806円 | 16,806円 |
クランクセット | 31,710円 | 67,452円 |
クランクセットパワーメーター付き | 130,529円 | 176,253円 |
リアスプロケット | 11,550円 | 39,270円 |
ディスクブレーキ | 16,695円 | 46,432円 |
チェーン | 5,328円 | 6,606円 |
ディスクローター | 5,159円 | 8,467円 |
エレクトリックワイヤー | 5,000円 | 5,000円 |
充電器 | 4,470円 | 4,470円 |
合計(ディスク+パワメなし) | 239,308円 | 420,422円 |
合計(ディスク+パワメあり) | 338,127円 | 529,223円 |
※2021年9月時点の値段 参考値です。
重量だけで見れば300グラムが約20万円と言うことになりますねwww。
ベストな選択は!?
ここまできたらもう決意は固まっているのではないでしょうか?
ただし大きな買い物ですので今一度詳細記事に目を通してもいいかもしれませんね。
DURA ACE R9200ついにベールを脱いだ新デュラエース。これまでの様々な憶測から世界中で注目を集めていたコンポーネントの進化です。本記事でもこれまでにご紹介させていただきましたが事前予想を遥かに上回る進化[…]
5年の時を経てDURA-ACEがフルモデルチェンジしたのと同時にULTEGRAシリーズもフルモデルチェンジし、ナンバーはR8000からR8100へと移行します。ULTEGRA(アルテグラ以降アルテ)はデュラエースと比較しても遜色のな[…]
システムと構造は同一、違うのは材質と重量、そして光り輝くDURAの文字。
以前スペシャライズドのヴェンジを買った時も無印かエスワークス印か非常に悩んだ経験があります。
そして見栄っ張りな私は輝く文字を纏ったわけですが…
私の欲望も踏まえて選んでみた結果
コンポーネントの顔として主張の強いコントロールレバーとクランクのみデュラエースにした場合
トータルコンポーネント重量:2654.5g(−62g)
まず違いはわからない重量差でしょう!
しかし輝く文字が前方と側方に配置されます!これが大事なのです!
金額:約29万円 ※輝く文字代含む=約48,000円(アルテセットとの差額)
なんだこんなものか。
デュラセットに比べれば相当お安い!
※私はすでに金銭感覚は崩壊しています。
機能的にもクランクはおすすめできるポイントでもあります。
クランクをデュラにしている方は感じたことがあるのではないでしょうか?
剛性の違いは割と感じやすかったりします。1日のうちに乗り比べると違いがすぐにわかるほどの差はあるんです。
ペダリングは感覚で行うところも大きいですので、剛性が高く感度の高いクランクは重要だと考えます。
総評
前作以上に大きなアドバンテージが無くなった印象を持ってしまうSHIMANO新型コンポーネントの両者。
システムの進化はコスト的に見ると設計費とテスト費用がメイン、私たち使用者としてはとても助かります。
進化したシステムをデュラと同等に搭載した新型アルテグラが優秀すぎると言い切れそうです。
今回は個人的な私の見栄っ張りセットを一例にしましたが、デュラに拘らなければ約25万円から新型アルテは手に入りますし、お金が余って仕方のない人は新型デュラセットと引き換えに約50万円程使うこともできます。
さぁ皆さんはどんなチョイスをします?
- 関連記事
2024年に使用されるワールドツアーチームの機材を紹介しようという今回の記事!シーズン前にしっかりと予習しておくためにもぜひチェックしてみてください!前回記事はこちら![sitecard subtitle=関連記事 […]
- 関連記事
エアロロードという乗り物最高のエアロロードは、ライディングの平均速度をグッと高めます。巡航速度の維持はサイクリングの快感でもあり、最高の爽快感を提供してくれます。この巡航速度の向上には空力性能の向上が絶対条件[…]
- 関連記事
ヴァーチャルサイクリング屋外での実走はとても気持ちが良く最高に充実した時間を過ごせます。が!天気や、仕事などいつもいつも外で走れるとは限りません。そんな時に活躍してくれるのがインドアトレーニン[…]